“ユース教授”のサッカージャーナルBACK NUMBER
選手権決勝5-0から62日目の再戦。
青森山田と前橋育英の因縁は続く。
posted2017/03/20 07:00
text by
安藤隆人Takahito Ando
photograph by
Takahito Ando
青森山田vs.前橋育英。
今年度の高校選手権、決勝のカードである。
1月9日、埼玉スタジアムで相まみえたこの両雄が、早くも再戦を果たすときがやって来た。
「プーマカップ群馬2017」は、前橋育英高校サッカー部が日頃練習を行っている前橋育英高崎グラウンドに、青森山田、長崎総合科学大学附属、ジェフユナイテッド千葉U-18、関東第一の4チームを招待し、前橋育英を加えた5チームで、2日間にわたって総当たりのリーグ戦を行う大会である。大会2次ラウンド2日目の3月12日に、先に述べた高校選手権決勝のカードが組み込まれた。
高校選手権決勝で、青森山田に0-5で敗れて準優勝に終わった前橋育英。その前橋育英が自ら主催するこの大会に青森山田を初めて招待したことで、この因縁のカードが実現したのだった。
上を狙うなら、青森山田は必ずどこかで当たる相手。
「青森山田は、全国の上を狙うにはどこかで必ず当たる壁。だからこそ、どのような感じなのかをこの時期に知っておくことが重要になってくる。特に今年の選手達は意識する相手だからね」
こう語るのは前橋育英高校サッカー部の山田耕介監督。今大会の最高責任者でもあり、青森山田招聘の張本人だ。
その前橋育英から送りつけられた“挑戦状”を、青森山田側も真っ向から受け止めた。
「今年の前橋育英は全国的に見ても非常に良いチーム。今、僕らが全国に向けて戦っていく上で、実力の尺度を図る絶好の相手です。もちろんいろんな思いもあるだろうからね」(青森山田・正木昌宣ヘッドコーチ)