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高橋純平、ミギータ、五十嵐、松坂。
ソフトバンク復権、重責を担う4人。

posted2017/01/04 07:00

 
2016年唯一の登板となった楽天戦で炎上した松坂。プエルトリコでのウインターリーグ参加で往年の球威は戻っているのか。

2016年唯一の登板となった楽天戦で炎上した松坂。プエルトリコでのウインターリーグ参加で往年の球威は戻っているのか。

text by

田尻耕太郎

田尻耕太郎Kotaro Tajiri

PROFILE

photograph by

NIKKAN SPORTS

 タイムマシンに乗って、2016年5月に遡って自分に会いに行ったとする。

「2016年、ホークスは優勝出来ないよ」

 たぶん、「オマエ何言いよると?」と笑い飛ばすだろう。

 いや、絶対に。

 それくらいの状況だった。5月31日には早くもシーズン3度目の8連勝をマークした。また、4月9日からの1カ月間では2度しか負けなかった(18勝2敗2分)。

 これは史上最速の6月マジック点灯か。球界初のシーズン100勝も夢ではない。もしかして8月のリオ五輪中にリーグVが決まってしまうと盛り上がらないのでは……。

 何もかもが杞憂だった。今思い出すと恥ずかしいし、ただ虚しくなるだけだ。

昨シーズン、6月にはすでに勢いが陰っていた。

 敗因を探ればいろいろ出てくる。不安定な中継ぎ。李大浩の穴を埋めきれなかった打線。バンデンハークの長期離脱も計算外だったし、故障といえば終盤の勝負どころで和田毅と柳田悠岐という投打の軸を欠いたのは痛かった。

 さらには指揮官と選手間の不協和音などという声も聞かれた。まあ、歴史的敗北を喫したのだから、何かしら不満は噴出しても驚きはない。それが勝負事であり、組織というものだ。

 チームはすでに6月には勢いに陰りが見え始めていた。ただ、それでもホークスが逃げ切れるだろうと高をくくっていた。

 そんな甘い考えが完膚なきまでに叩きのめされたのは7月3日、ヤフオクドームでのファイターズ戦のことだった。

【次ページ】 「1番ピッチャー大谷」に神られて以降は……。

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