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ケンブリッジ飛鳥、プロ化の背景は。
五輪メダリストが揃う超大手と契約。
posted2016/12/17 11:30
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph by
AFLO
リオ五輪の陸上400mリレーで銀メダルを獲得したケンブリッジ飛鳥が、14日に所属先のドームを退社し、プロになることを発表した。今後は国内外のメーカーとスポンサー契約を結び、プロ選手として来年ロンドンで行われる世界陸上、4年後の東京五輪などを目指して活動していく。
ケンブリッジはドームを通じて、以下のようなコメントを出した。
「ドームでは、素晴らしいコーチやスタッフに強く支えられたうえ、アンダーアーマー、DNS、ドームアスリートハウスなどの様々なサポートを受けて、競技に取り組むことができました。また、私がプロの陸上選手として活動していくことにご理解をいただき、深く感謝しております。
世界で戦えるトップアスリートとなり、2020年東京オリンピックの個人種目でのメダル獲得を目指して、新たな環境で挑戦していくことを決意しました。皆さまには、引き続き温かいご声援をいただきますよう、よろしくお願いいたします」
世界のトップアスリートを抱える大手代理人事務所。
陸上競技に関しては米国在住のレイ・フリンが代表を務める「Flynn Sports Management(フリン・スポーツマネジメント)」と代理人契約を 、荒川静香や高橋大輔などフィギュアスケート選手を多く擁する「ユニバーサルスポーツマーケティング」とマネジメント契約を結んだ。
世界に挑戦する上で欠かせないパートナーを得たケンブリッジは「両社とも陸上選手としてのキャリアを一番に考えてくれると感じました」と話す。
フリンマネジメントの代表を務めるレイ・フリンは1500mのアイルランド記録保持者で、現在は女子1万mの米国記録保持者やリオ五輪男子走高跳金メダリストなど様々な種目の選手を抱えるほか、米国内で室内試合のレースディレクターなども行う。
「ケンブリッジ選手は世界でトップレベルになれる将来性があると感じています。世界に羽ばたいていく手助けをしていきたい」と支援を約束する。