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サッカー五輪代表のサイドにこの男を!
新潟・小泉慶の“アグレッシブ人生”。

posted2016/03/19 10:00

 
新潟ではルーキーイヤーからコンスタントに試合で起用されていた小泉。父親は元競輪選手でS級1班で活躍したトップアスリートでもある。

新潟ではルーキーイヤーからコンスタントに試合で起用されていた小泉。父親は元競輪選手でS級1班で活躍したトップアスリートでもある。

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安藤隆人

安藤隆人Takahito Ando

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 今、U-23日本代表のサイドバックがピンチの状況にある――。

 AFC U-23選手権で不動の右サイドバックだった室屋成が大会後に左足首を骨折し、約3カ月の離脱を強いられると、同じくU-23日本代表の右サイドバックの松原健が今月に右膝半月板の手術を行い、室屋と同じ約3カ月の離脱。人材がいたはずの右サイドバックの枠が、一気に手倉森ジャパンのアキレス腱になりつつある。

 このまま行くと、オーバーエイジの起用の可能性も浮上してくるが、他のポジションのことを考えると、サイドバックにオーバーエイジ枠を使うのは得策では無いように考える。

 そうなると、新戦力の台頭が必須となって来る。今回のポルトガル遠征において、手倉森誠監督が新戦力に指名したのが、オランダ2部のドルトレヒトでプレーするファン・ウェルメスケルケン・際だった。

1人で複数のポジションがこなせるという際の長所。

 この選出に驚いた人も多いだろう。

 オランダ人の父と日本人の母を持ち、2歳から日本でプレー。甲府U-18時代はアタッカーだったが、高校卒業後にオランダに戻ると、サイドバックとしてその才を開花させている。高い心肺能力に器用さを併せ持った彼は、両サイドバック、ボランチ、FWもこなせるユーティリティープレーヤーで、1人で複数のポジションを計算出来、かつ右サイドバックが主戦場という条件を見ると、彼が十分に戦力になりうる存在であることは間違いない。

 彼の選出に全くの異論は無い。だが、今回メンバーには選出されなかったが、ここで敢えて筆者が推したい人物がいる。

 アルビレックス新潟の小泉慶だ。

高校時代はボランチ、J入り後はサイドバックも。

 小泉は流通経済大柏高から新潟入りし、今年で3年目を迎える。新潟では右サイドバックとして、今季のJリーグに3試合連続フル出場を果たしている。

 流通経済大柏高時代は、激しいプレスと高いボール奪取力、そして展開力が魅力のボランチだった。高校生離れした球際の強さで、プレミアリーグなどでJユースの並み居る技巧派たちをシャットアウトしてきた彼が、プロになって新天地として挑んだのがサイドバックだった。

【次ページ】 信念は常に「アグレッシブであること」。

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