熱血指揮官の「湘南、かく戦えり」BACK NUMBER

どうすれば選手に心が伝わるか――。
湘南・曹監督が考える理想の指導者。 

text by

曹貴裁

曹貴裁Cho Kwi-Jae

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photograph byShonan Bellmare

posted2016/03/09 12:00

どうすれば選手に心が伝わるか――。湘南・曹監督が考える理想の指導者。<Number Web> photograph by Shonan Bellmare

豪快なダイレクト・ボレーシュートを決めた湘南のパウリーニョ。以前は川崎に所属していたこともある彼の“恩返しゴール”になった。

選手は意図を良く理解し、ピッチでも表現してくれた。

――「猟犬とうさぎ」のたとえはどこから着想を得たのでしょう?

「年末に訪問したレバークーゼンのロジャー・シュミット監督が用いていたたとえを引用しました。作戦自体は機能した部分もありましたが、一方で4失点しているので、当然ながら検証も必要。ただ選手たちはその意図を良く理解し、ピッチでも表現してくれたと思う」

――4-3とリードしてから、FWの大槻周平選手を投入した采配の意図は?

「大槻は前線で献身的にハードワークができる選手なので、ボールを収める働きとプレッシングを欠かさず継続するという働きを意識してカードを切りました。チームとして、DFラインの裏にスペースがある状況よりファーストディフェンダーが決まらない状況をリスクと捉えているので、そこを改めて詰めていくための交代です」

――広島戦に向けて、現時点ではどんなことを考えていますか。

「アウェーゲームが続く中で、選手のコンディションにはいつも以上に注意を払わなければならない。エネルギーを1つにして果敢に向かっていきたいと思います」

(構成:日比野恭三)

 川崎戦では勝ち点3を逃すも、4ゴールと持ち前の攻撃性を発揮した湘南の次戦は、昨季の王者・広島との一戦。シーズン初勝利に向けて、曹監督は選手たちにどんなメッセージを伝え、それはピッチ上でどう具現化されるのか?
 次回の監督日記は、3月16日(水)に公開予定です!
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