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プチ鹿島、2月のスポーツ新聞時評。
プロ野球キャンプを堪能する方法。

posted2016/03/01 18:00

 
プチ鹿島、2月のスポーツ新聞時評。プロ野球キャンプを堪能する方法。<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

最短で4月23日(QVCマリンフィールド)でのオリックス戦から出場が可能になるというロッテのナバーロ。

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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 2月はプロ野球キャンプイン。

 私がとくに注目していた日が「2月3日」である。節分の日だ。各球団がスポーツ新聞の記事づくりに協力し、翌日の紙面は豆をまく選手もいれば恵方巻にかじりつく選手もいてにぎやかなのである。

 そんななか、去年の東スポで衝撃の事実が発覚した。

『広島不吉  恵方巻の呪い?』(東スポ・2015年2月6日付)

 広島カープのキャンプでは、新助っ人が恵方巻きを食べるのが恒例行事となっているが、その役割を担った選手がなんと「3年連続で負傷離脱に追い込まれている」というのだ。

・2013年はソコロビッチが左ふくらはぎの張りのためキャンプ中に離脱
・2014年はフィリップスがシーズン途中に左ヒザを負傷して帰国
・2015年はザガースキーが「恵方巻」の翌日に右足首を痛めてリタイア第1号となる

 共通するのは「新外国人」で「投手」。まさに“恵方巻きの呪い”。

恵方巻きの呪いで、ついに広島の英断下る!

 では2016年は誰が恵方巻を食べるのかと注目していたら、

『広島 相次ぐ助っ人の故障で“節分の儀式”中止』(東スポWeb 2月3日)という速報が飛び込んできた。

《3年連続で新助っ人が故障に見舞われ、チーム内外から「恵方巻の呪い」を危惧する声が上がっていた。球団関係者は「正式にNGが出た」と明かしたうえで「恵方巻とは関係ないとは思うが、念には念を入れてということ」と中止の経緯を説明した。》

 チーム内外から危惧する声が上がっていたというより東スポが大々的に騒いだのが真相だが、これは広島の「英断」か。

 ちなみに、今年も候補がいた。『今季は抑え候補の155キロ右腕ジェイ・ジャクソン(28=前パドレス)と、先発もこなすブレイディン・ヘーゲンズ(26=前レイズ3A)を獲得。2人が日本文化体験の最右翼だった』という。“呪いの儀式”を逃れた2人の今季に俄然注目である。

【次ページ】 バレンタインのバレンティン。

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