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U-23が満たす「強いチームの条件」。
発言が似てきた手倉森監督と遠藤航。

posted2016/01/19 11:30

 
特別な武器よりも、オールマイティであることを目指す遠藤航。その中には、当然タフネスも含まれているのだろう。

特別な武器よりも、オールマイティであることを目指す遠藤航。その中には、当然タフネスも含まれているのだろう。

text by

戸塚啓

戸塚啓Kei Totsuka

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Takuya Sugiyama

クラブチームか代表チームかを問わずに、チームが求める結果を残すために重要なことがある。チーム内でもっとも影響力の強い選手と監督が、いい関係を築くことだ──アーセン・ベンゲル

 リオ五輪アジア最終予選に臨んでいるU-23日本代表が、グループステージ最終戦を待たずにベスト8進出を決めた。日本がタイを4-0で退けた1月16日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)とサウジアラビアが引き分けたことで、2連勝を飾った日本の首位通過が決まったのである。

 サウジアラビア、北朝鮮、タイが潰し合いを演じているだけに、手倉森誠監督は「首位通過に占める自分たちの頑張りは半分」と冷静だ。それでも、'14年1月にオマーンで行われた前回大会(AFC U-22選手権)も、同年秋のアジア大会も、グループリーグは2位でくぐり抜けている。首位通過は初めてのことで、1試合を残して8強を決めた。サウジアラビアとの第3戦は、選手と戦術のテストに軸足を置いて臨むことができる。

復帰直後でも、やはりチームの中心は遠藤航。

 ここまで2試合連続でスタメン出場し、ともにタイ戦で負傷した右サイドバックの室屋成とストライカーの鈴木武蔵は、22日の準々決勝を見据えて第3戦には出場しない。2試合連続フル出場のセンターバック岩波拓也、ボランチ遠藤航についても、手倉森監督は「ノックアウトステージに照準を合わせてあげたい」と話している。

 ベスト4入りを争うことが決まったイランにスカウティングの的を絞らせず、主力選手を休ませることができた意味でも、グループステージの首位通過は価値がある。準々決勝までの試合間隔がイランより1日少ないスケジュールも、日本を苦しめることにはならないはずだ。

 グループステージ突破を果たしたキーパーソンは、キャプテンの遠藤だろう。

 北朝鮮戦で決勝点をあげた植田直通、タイ戦でネットを揺らした鈴木、MF矢島慎也、FW久保裕也らのゴールスコアラーは、もちろん直接的な勝利の立役者である。最終ラインを統率しながら制空権を握る岩波の存在も見逃せない。

 ただ、大会直前にインフルエンザを発症し、序盤の出場が危ぶまれた背番号3の目覚ましい回復ぶりが、何よりも手倉森監督の表情を緩ませている。

【次ページ】 「ワタルをまずここで、ひと叩きしたかった」

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