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道頓堀に続き、代々木公園で大騒ぎ。
リーベルサポを直撃、「日本、どう?」。

posted2015/12/22 10:40

 
道頓堀に続き、代々木公園で大騒ぎ。リーベルサポを直撃、「日本、どう?」。<Number Web> photograph by Satoshi Shigeno

熱狂の渦と化した代々木公園。冬空に赤と白のチームカラーはとても映えていた。

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茂野聡士

茂野聡士Satoshi Shigeno

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Satoshi Shigeno

 イニエスタのゲームコントロール、MSNの決定力、サンフレッチェ広島の健闘……。

 今回のクラブW杯で「記憶に残ったものは?」と聞かれたら、こんなトピックスが浮かぶだろう。

 しかしピッチ外に視野を広げれば、もう一つ付け加えるべきものがある。

 熱狂のリーベル・ファン。

 リーベル・プレート(以下リーベル)は決勝戦で、FCバルセロナに0-3で敗れた。しかし失点を重ねても彼らの応援は鳴りやまない。むしろ試合終了に近づくほど、その声量は増していった。

 そしてその情熱はスタジアムだけでなく、大阪と東京の街中でも存分に発散された。

 準決勝・広島戦を前日に控えて、まるで優勝を喜ぶ阪神ファンのように道頓堀川沿いに集って決起集会を敢行。そして決勝・バルサ戦の前日には、代々木公園にその熱狂はたどり着いた。

 枯れ木や機械室すべてが横断幕に覆われ、リーベルファンが次から次へと駆けつける。発煙筒も焚かれ、気づけばゴール裏の雰囲気である。

「バモス! リーベルプレート!!」

リーベルサポに日本サッカーのことを聞いてみた。

 愛するチームを称え、後押しする歌、そして永遠のライバルであるボカ・ジュニオルズを煽る歌詞のチャント。自然発生の歌声が、数時間にわたって響き渡る。解散となった後には渋谷駅前のスクランブル交差点に繰り出して大騒ぎだったという。

 これを受けて日本での報道は“リーベルサポ、東京でも大暴れ”といった趣だが、代々木公園内では統制はある程度、取れていた。もしかしたら『大阪のコンビニで集団強盗を働いたのはリーベル・ファンか』というニュースが耳に入り、少しは自重したのかもしれない。

 そんなリーベル・ファンたちに、聞いてみたいことがあった。

 広島と対戦したけど、日本サッカーについて感じたことはあるか?

 ただ、弾けまくっているファンに話を聞くのは、さすがにちょっと怖い。ファンの中でも話が通じそうな人はいないか……と探すことにした。すると……。

「『ヤスクニ』ってところに行きたいんだ」

「エクスキューズミー、地図やグーグルを見ても行き方がわからない場所があるんだけど、教えてほしいんだ」

 なんと、こちらに英語で話しかけてくる3人組が。渡りに船である。

 君たちはどこに行きたいの? 連れていくから、いろいろ話を聞かせてよ。

「もちろんだよ! この『ヤスクニ』ってところに行きたいんだ」

 なぜ靖国神社。その疑問を飲み込み、地下鉄に乗って同行する間にサッカー話をすることにした。

【次ページ】 アルゼンチンから飛行機で36時間!

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