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ミッキークイーンが秋華賞で二冠!
ウオッカ、ブエナ並の名牝誕生か!? 

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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photograph byNIKKAN SPORTS

posted2015/10/19 11:30

ミッキークイーンが秋華賞で二冠!ウオッカ、ブエナ並の名牝誕生か!?<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

ほとんどのレースで上り3ハロン最速をたたき出してきたミッキークイーンの末脚は驚異的だ。

もう一回やっても勝ちそうな強さと器用さ。

 開幕2週目の高速馬場。ペースが速いからといって、後ろに控えた馬ばかりが上位を占めるわけではなく、好位につけた馬も流れ込む。それを見越した好騎乗だった。

 3着は2分の1の抽選を突破して出走したマキシマムドパリ、タッチングスピーチは追い込み切れず6着、トーセンビクトリーは8着、鞍上の岩田康誠が「空回りしてしまった。距離が長かったかもしれない」と言ったレッツゴードンキはブービーの17着に沈んだ。

 ミッキークイーンはラストの瞬発力で他馬を圧倒してきた馬だが、この秋華賞では、ある程度ポジションをとりに行って、馬群のなかで折り合い、抜け出す――という抜群のレースセンスを見せた。末脚の破壊力だけではなく、競馬の上手さ、器用さも持ち合わせていることを証明した。

 よく、終わってから、「もう一回やったら違う結果になる」とか「流れ次第で着順は大きく変わっていた」と言われるレースがあるが、今年の秋華賞に限って言えば、いくつものタラレバを当てはめても、ほとんどのパターンでミッキークイーンが勝っているのではないか。むしろタラレバを言いたくなるのは、「もし2月のクイーンカップで前が詰まらず、とりこぼしていなかったら、桜花賞に出走できて、牝馬三冠馬になっていたのではないか」ということだ。

ディープ産駒が史上最速の重賞100勝に到達。

 これがディープインパクト産駒によるJRA重賞100勝目だった。産駒デビューから5年3カ月29日での達成は、父サンデーサイレンスの5年11カ月3日を更新する最速記録。ディープ産駒は日本ダービーを連覇('12年ディープブリランテ、'13年キズナ)したり、桜花賞を4連覇('11年マルセリーナ、'12年ジェンティルドンナ、'13年アユサン、'14年ハープスター)するなどGI26勝を挙げているが、ミッキークイーンも、代表産駒に堂々その名を連ねるようになった。

 まだまだ底を見せておらず、可能性ははかり知れない。

 次走はエリザベス女王杯(11月15日、京都、芝外回り2200m、3歳以上牝馬GI)が有力だと思われるが、陣営がどこを選ぶか、楽しみだ。

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