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混戦の秋華賞はコース適性が勝負。
トーセンビクトリーのセンスが光る?

posted2015/10/17 08:00

 
混戦の秋華賞はコース適性が勝負。トーセンビクトリーのセンスが光る?<Number Web> photograph by NIKKAN SPORTS

データを見ると、ローズSの上位組は秋華賞でも上位に来るケースが多い。牝馬三冠最後のタイトルに輝くのはどの馬か。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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NIKKAN SPORTS

 牝馬三冠を締めくくる第20回秋華賞(3歳牝馬GI、京都芝内回り2000m)。桜花賞馬もオークス馬も順調で、さらに夏場に力をつけた上がり馬も充実期を迎えており、レベルの高い一戦になりそうだ。

 牡馬中心のクラシック三冠が、2000mの皐月賞-2400mのダービー-3000mの菊花賞と距離が長くなっていくのに対し、牝馬三冠は1600mの桜花賞-2400mのオークス-2000mの秋華賞と、三冠目が中間距離になり、しかも小回りで直線が短く、紛れることの多い内回りコースになる。

 このコース特性のせいで、2007年にはウオッカ、'09年にはブエナビスタという強烈な末脚を武器とした名牝が、ともに1番人気に支持されながら3着に敗れている。やはり、京都の内回りでは、前々で立ち回ることのできる、器用さのあるタイプが有利になる。

 これが菊花賞なら、コース適性より距離適性と夏場の成長度合いの見極めがポイントになるのだが、人間の男女同様、牝馬のほうが成長が早く、3歳春の時点である程度完成されるため、秋になって力関係が大逆転するケースが牡馬ほどには多くない。

 であるからして、秋華賞を占うにあたっては、成長力よりコース適性の見極めが重要になってくる。と言っておきながら、過去10年で、カワカミプリンセス、アパパネ、ジェンティルドンナ、メイショウマンボの4頭がオークスと秋華賞の両方を勝っている。能力が抜けていればコース適性はあまり考えなくてもいいのかもしれないが、やはり今年のように実力の拮抗したメンバーの場合、スッと先行して流れに乗ることのできる馬を見つけることが、当たり馬券への近道になるはずだ。

桜花賞馬レッツゴードンキは距離に不安。

 前置きが長くなった。

 無理なく前に行ける、このコース向きの馬はどれかというと、桜花賞を逃げ切ったレッツゴードンキ(父キングカメハメハ、栗東・梅田智之厩舎)だろう。前走、トライアルのローズステークスでは、先行馬に不利な淀みのない流れをつくって逃げながら、直線の長い阪神芝外回り1800mで4着に残った。自分の形に持ち込みさえすれば、多少厳しい展開になっても粘り込む力がある。おそらく今回も逃げると思われる。

 唯一の不安は、オークスで勝ち馬から6馬身半離された10着に大敗したように、折り合い面とスタミナだ。ローズステークスも4着だったとはいえ、着差は4馬身半と、わりと大きかった。コーナーが4つある内回りコースでは、コーナーを回るたびに息をつくことができるとはいえ、やはり、距離の不安を拭い去ることはできない。ライバルたちも桜花賞ほど楽には逃がしてくれないだろう。

【次ページ】 好位からいけるトーセンビクトリーのセンス。

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