プレミアリーグの時間BACK NUMBER

プレミア年間最優秀監督は誰の手に?
最低候補はマンC指揮官、では……。 

text by

山中忍

山中忍Shinobu Yamanaka

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2015/05/06 10:30

プレミア年間最優秀監督は誰の手に?最低候補はマンC指揮官、では……。<Number Web> photograph by Getty Images

モンクは1979年生まれの36歳。現役時代はスウォンジーで8年間主将を務めたが、知名度的にも格的にも「つなぎ」の監督と思われていたが……。

 4月26日、PFA(プロ選手協会)主催の式典で、エデン・アザールの年間最優秀選手賞受賞が発表された。

 今季のアザールは、同日のアーセナル戦(0-0)でプレミアリーグ優勝まであと2勝に迫ったチェルシーの最大の武器。開幕当初からチーム最高レベルの貢献度を保っている24歳は、自身2年目のジョゼ・モウリーニョ体制下で、「ボールを持っていない時にも力にならないといけない」、「決定的な仕事をしなければ」などと発言し、成長の跡を示した。

 ならば、アザールの成長を促したモウリーニョは年間最優秀監督の最有力候補かと言うと、下馬評ではダークホースでしかない。開幕から首位を維持したチームを率いていながら、3月までのリーグ月間最優秀監督に選ばれていない事実からも、“スペシャル・ワン”に限っては騒ぐほどの出来ではないという周囲の判断が窺えるようだ。

 筆者も同感だ。既に優勝しているリーグカップと合わせた二冠王も、チェルシーでの前回監督1年目に達成済み。復帰2年目の今季は、元来の慎重さが裏目に出たCL16強敗退という、モウリーニョには珍しい采配ミスがあった事実も否定できない。

順位とは別の「インパクト」が必要。

「年間最優秀」の肩書きを手にする監督には、最終的な順位とは別のインパクトが欲しい。昨季の受賞者を見ても、LMA(リーグ監督協会)に選出されたのは、戦前の予想をはるかに上回る戦いぶりで、首位マンチェスター・シティに2ポイント差の2位で優勝を争ったリバプールのブレンダン・ロジャーズ。リーグ選定の受賞者は、シーズン半ばの就任でクリスタルパレスを降格圏内から11位まで押し上げる奇跡を起こしたトニー・ピューリスだ。

 従って、チェルシーに続いて今季トップ4が濃厚な3チームの監督陣も候補外と言わざるを得ない。

 アーセナルは10年ぶり最高の2位とFAカップ2連覇の可能性を残しているが、アーセン・ベンゲル監督は、ファンが最も望む11年ぶりのリーグ優勝にチームを近づけることができなかった。首位チェルシーとの差は、力負けした第7節(0-2)での対戦時が9ポイント。狙い通りに零封された第34節では10ポイントだ。モウリーニョとの個人対決でも通算13戦で勝ち星のないまま。11年前の無敗優勝当時に記録したリーグ戦9連勝の自己最高タイ記録も天敵率いるチェルシーに阻止されてしまった。

【次ページ】 2位でも、マンCのペジェグリーニは「最低」候補。

<< BACK 1 2 3 NEXT >>
1/4ページ
関連キーワード
エデン・アザール
ガリー・モンク

ページトップ