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涙ぐむユヅルを慰めた優しき新王者。
フェルナンデスの「ミキとスケート」。 

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photograph byAsami Enomoto

posted2015/04/02 11:00

涙ぐむユヅルを慰めた優しき新王者。フェルナンデスの「ミキとスケート」。<Number Web> photograph by Asami Enomoto

世界選手権で初優勝したハビエル・フェルナンデス。17歳でニコライ・モロゾフに師事して頭角を現し、バンクーバーで14位、ソチで4位と着実にステップアップしてきた。

 3月に中国・上海で開催されたフィギュアスケート世界選手権で、ディフェンディングチャンピオンの羽生結弦を抑えて表彰台の頂点に立ったのは、スペインのハビエル・フェルナンデス(23)だった。

 SPでは2位。翌日のフリーではトウループとサルコウの2種類の4回転を決め、勢いあるスケーティングで満員の観客を虜に。初のタイトルが決まると、キス&クライでコーチのブライアン・オーサーと抱き合い喜びをあふれさせた。

 決してフィギュアスケートが盛んとはいえないスペインから、世界王者はいかにして生まれたのか――。

「ぼくもミキもオープンな性格なので(笑)」

 フェルナンデスは昨年、現在はプロスケーターである安藤美姫との交際が明らかになり、話題となった。Number875号の田村明子氏のインタビューでは、この質問にも嫌なそぶりひとつ見せず、笑顔でうなずいた。

「日本では、こういったことはプライベートにしておくことが一般的なようですね(笑)。でも、ぼくもミキもオープンな性格なので」

 これまで、交際についてはSNS上で言及するだけにとどまっていたが、初めてはっきりと交際を認めた。そのうえで、恋人と過ごす日常生活や2人の将来についても、彼なりの考えをNumber誌面で明確に語ってくれた。

 新世界王者フェルナンデスが練習の拠点としているのは、羽生と同じカナダのトロントにある「クリケットクラブ」だ。ジュニア時代から才能を評価され、母国を離れ、ニコライ・モロゾフの下で指導を受けていたフェルナンデスがこのリンクに移ったのは2011年のこと。

 そこから快進撃が始まった。

【次ページ】 「僕の中では君がいつもチャンピオンだから」

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