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錦織圭の獲得賞金。
~日本人史上最高の400万ドル超え~ 

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小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byGetty Images

posted2014/12/23 10:00

錦織圭の獲得賞金。~日本人史上最高の400万ドル超え~<Number Web> photograph by Getty Images

錦織圭、2015年の4大大会への挑戦は1月19日に開幕の全豪オープンからはじまることになる。

 錦織圭は、すでに十分有名なスポーツ選手だったが、2014年の1年間でスポーツ界の枠を超えた大スターになった。野球で言えばイチロー、松井秀喜のような存在と言えるだろうが、錦織は、過去のどの大スターとも異なる経歴で、現在の立場に上りつめている。つまり、活躍の舞台が最初から海外の世界ツアーだったことだ。

海外を拠点に置きながら、日本でスターとなった錦織。

 過去の国民的大スターというのは、いずれも日本国内の実績でスターになるか、あるいはまず国内で実績を作ってから、海外で活躍している。テニスの場合、スターになるには必然的に世界ツアーでの活躍が必要になるが、伊達公子の場合も、高校時代は日本で過ごして、高校総体でシングルス、ダブルス、団体で3冠を獲得。世界ツアーも最初は日本開催の大会でデビューしている。

 だが、錦織はそうではない。13歳で渡米して、フロリダ州のテニス・アカデミーを拠点に活動を始めると、17歳でプロに転向するまではジュニアの国別対抗戦や、グランドスラム大会のジュニア部門などでプレー。そしてプロに転向したあとは世界ツアーでの実績がすべてだった。よほどのテニスファンでない限り、日本人が彼の名前を知るようになったのは'08年2月、デルレイビーチ国際テニス選手権(世界ツアーで上から5番目のカテゴリーの大会)で、世界ツアー初優勝を果たした時だったはずだ。日本選手の名前を国際ニュースとして初めて聞き、その選手がそのまま日本においても大スターになっていく。この意味において、錦織はかつてなかったタイプの選手である。

1ドル105円だと、今年の賞金額は約4億6612万円に!

 テニスの場合、成功のレベルを測る尺度の一つが、獲得賞金額である。錦織の'14年の賞金額は443万9218ドル。'14年の平均的なレート、1ドル105円で換算すると、約4億6612万円となる。これはもちろん、日本選手として史上最高額になる。また、ゴルフを含め、賞金制度のもとで行われているプロスポーツの中で、日本選手として初めて400万ドルを突破したことになる。過去最高は'08年、ゴルフの米ツアーで、初優勝を含むトップ3が5回という成績を残した今田竜二の302万9363ドル(約3億294万円)だった。錦織は今回、これを大きく上回った。

【次ページ】 伊達公子の時代と比べると、賞金額に大きな違いが。

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