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不変の軸と、開花したリーダー性。
侍J、SBの中心に松田宣浩がいる。 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

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photograph byNaoya Sanuki

posted2014/12/09 10:50

不変の軸と、開花したリーダー性。侍J、SBの中心に松田宣浩がいる。<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

今季は怪我で離脱したものの、最終的に101試合に出場し、打率も3割をキープした松田宣浩。日米野球でも唯一敬遠されるなど、強烈な存在感を放った。

 5番ではなく、あえて3番を選んだ。

 日米野球で侍ジャパンに選ばれた松田宣浩は、背番号を変えた理由を説明する。

「理由はね、いろいろあったんです。今まで付けたことがない番号にしたかったり。あとは、WBCで井端(弘和)さんが3番を付けて活躍されたじゃないですか。井端さんは大学(亜細亜大)の先輩なんでね」

 チームスポーツの選手であれば、誰でも所属チームで背負う番号に愛着がある。実際、この日米野球でも多くの選手がチームと同じ背番号を選んだ。松田自身、2013年の第3回WBCで身につけたことからも分かるように、ソフトバンクに入団した2006年から身につけている5番を好んではいる。だが、先に述べた理由の「いろいろ」のなかには、特別な思いも含まれているのだ。

「やっぱり、サードでもそうですけど、『日本のナンバーワン』と言えば長嶋茂雄さんじゃないですか。最初はね、チームから『5番で』って言われたんですけど、3番が空いていたんで『付けてみたい』と思って」

「背番号3」は、「イコール長嶋茂雄」。

 日本の野球界において「背番号3」は、「イコール長嶋茂雄」という認識が今でも色濃く残っており、半ば神格化されてもいる。

 その長嶋と同じサードを守り国際舞台で戦うとなれば、敬意を持って「背番号3でプレーしたい」という松田の気概も納得できるというものだ。それは彼の、「特別な存在ですからね。プロ野球選手でいる間は、ずっと意識し続けると思いますよ」という言葉にも込められている。

 背番号3を背負った日米野球。松田は第2戦で、かつてソフトバンクでチームメートだったカブスの和田毅から本塁打を放つなど、5試合全てに出場し打率3割3分3厘、1本塁打、2打点(親善試合は除く)をマークし、侍ジャパンの勝ち越しに貢献した。

【次ページ】 日米野球について「僕らは真剣でしたよ!」。

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