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混迷を極める残留争い。今季もサプライズはあるか。
~清水、C大阪は危機を脱せるのか~ 

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浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

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photograph byJ.LEAGUE PHOTOS

posted2014/10/31 10:00

混迷を極める残留争い。今季もサプライズはあるか。~清水、C大阪は危機を脱せるのか~<Number Web> photograph by J.LEAGUE PHOTOS

カカウのゴールなどで29節は勝ったものの、昨季4位のセレッソ大阪は薄氷の戦いが続く。

 いよいよ終盤戦に突入した今季のJ1。優勝争いは浦和が頭ひとつ抜け出し、J1制覇に近づいている一方で、残留争いは混戦模様となっている。

 J2へ自動降格する3枠のうち、ひとつは徳島に決まった。昨季J2で4位からプレーオフを勝ち上がっての大逆転昇格だったが、戦力不足は如何ともしがたく、わずか1年での逆戻りである。

 しかし、残る2枠を巡る争いは熾烈を極める。第29節終了時点で、13位仙台、14位大宮、15位清水、16位甲府、17位C大阪が勝ち点4差にひしめく大混戦。12位名古屋との勝ち点差から考えて、この5クラブのうち、2クラブが降格の憂き目に遭うと見て間違いない。

 なかでも注目すべきは、清水とC大阪。というのも、近年のJ1ではサプライズ降格と言おうか、大物降格と言おうか、とにかく意外なクラブの降格がなかば恒例となっているからだ。

 '13年は3度のJ1優勝を誇る磐田が、'12年はJ1優勝の経験を持ち、その年の優勝候補にも挙げられていたG大阪が、'10年は前年5位のFC東京が、'09年はJリーグ創設時の10クラブ、“オリジナル10”の千葉が、それぞれよもやのJ2降格で涙を飲んだ。

 そして今季、その対象となりそうなのが、前記した2クラブなのである。

ライバルとなる大宮、甲府は残留争い慣れしている。

 フォルランを獲得するなど戦力補強を進め、開幕前は4冠を目指していたはずのC大阪は'12年のG大阪に通じ、J1制覇こそないものの、ナビスコカップや天皇杯での優勝経験を持つオリジナル10のひとつ、清水は'09年の千葉に通じる。いずれにしても、嫌な予感がプンプンと漂っている。

 確率は5分の2。もちろん、ふたつが揃って残留する可能性も十分にある。

 だが、過去の例から考えると、こうしたクラブは往々にして「こんなはずではない」の意識が足かせになる。結局、狂った歯車を元に戻せないまま、シーズンを終えてしまうのである。大宮、甲府といった残留争い慣れしているクラブがライバルというのも不安を煽る。

 果たして今回のサプライズ降格は、優勝候補にしてJ随一の人気クラブか。あるいは、オリジナル10の一角か。

 どちらにとっても、是が非でも避けたい結末である。

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