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メジャー最強左腕の「最悪の1日」。
カーショーを再び襲った“悪夢”。 

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菊地慶剛

菊地慶剛Yoshitaka Kikuchi

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photograph byGetty Images

posted2014/10/19 10:40

メジャー最強左腕の「最悪の1日」。カーショーを再び襲った“悪夢”。<Number Web> photograph by Getty Images

10月7日、カージナルスとの第4戦に中3日で登板したクレイトン・カーショー。7回に打たれ、途中降板となり、納得のいかない表情を見せていた。

 11試合(うち先発8試合)の登板で1勝5敗、防御率5.12。

 この数字だけを見ると、あまりパッとしない投手の成績に思える。

 だが、この成績がクレイトン・カーショー投手のものだとしたら、驚かずにはいられないだろう。嘘ではない。これは正真正銘、彼のポストシーズン(2008、'09、'13、'14年の合計)の成績なのだ。

 カーショーといえば、シーズン開幕前にドジャースとの間で7年、2億1500万ドルという史上最高額で契約延長に合意したことで話題になった。

 そして、今シーズンは27試合に登板し、勝利数21、防御率1.77、完投数6、とメジャー最高の数字を記録。2年連続、通算3度目のサイ・ヤング賞受賞が確実視されている。今やメジャー球界“最強左腕”の呼び声高い大投手だ。

ポストシーズンで成績を残せないという現実。

 そんなメジャー屈指のエースでありながら、ポストシーズンでは“並み以下”の成績しか残せていないという事実がある。

 今年のポストシーズンも惨憺たる結果に終わった。

 ディビジョン・シリーズでカージナルスと対戦し、2試合に先発したものの、0勝2敗、防御率7.82とシリーズ敗退の原因になってしまった。

「最悪の日だ。またデジャブが起こってしまった。これでシーズンが終わってしまったが、自分がその主要因になってしまった……」

 10月7日に中3日でシリーズ第4戦に先発し、敗戦投手になった試合後、幾重にもメディアに囲まれたカーショーは力なく答えた。時折、笑顔を交えるなど平静な対応だったが、意気消沈しているのは明らかだった。

【次ページ】 2試合とも、7回に突然崩れたカーショー。

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