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イタリア撃破! 日本ラグビー、進化の理由。
~スクラム強化が呼んだ10連勝~ 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byShinsuke Ida

posted2014/07/06 10:30

イタリア撃破! 日本ラグビー、進化の理由。~スクラム強化が呼んだ10連勝~<Number Web> photograph by Shinsuke Ida

 秩父宮がひとつになった。

 6月21日のイタリア戦。26-23に追い上げられて迎えた残り5分。スタンドの1万3816人から、期せずして大きな拍手が沸き起こったのだ。

 絶対に勝て! 絶対に勝とう! その思いはピッチ上の15人に届いた。イタリア陣でスクラムを得た日本は低い姿勢で相手FWを押し込む。反則を得ると再びスクラム。大歓声の中、再びスクラムを押し、タイムアップのホーンが響く中でまたも反則を勝ち取る。スタジアムが歓喜の雄叫びに包まれる。勝った!

 相手は過去5戦5敗のイタリアだ。主力数人を欠くものの、この日で107キャップのLOマルコ・ボルトラミ、ちょうど100キャップのFLマウロ・ベルガマスコを筆頭に、BKの若手まで全員が欧州6カ国対抗で揉まれている猛者揃い。日本代表はそんな難敵を破り、昨秋からテストマッチ10連勝を飾ったのだ。

「勝因はスクラム。それ以外に勝てる要素はなかった」

 エディ・ジョーンズ・ヘッドコーチ(HC)がFWを称える。しかし日本のスクラムは、'12年秋の欧州遠征ではルーマニア、グルジアに粉砕されていたのだ。

 いったい何が変わったのか。

「スクラムの文化が変わりました」と選手が語る根拠。

「スクラムの文化が変わりました」

 と明かすのは'11年からテストマッチ皆勤を続ける日本FWの柱・畠山健介だ。

「以前の日本はスクラムはボールを出すだけだったけど、今は反則を取ろう、ペナルティトライを取ろうというメンタリティに変わった。何よりフロントローだけじゃなく、バックファイブ(FW第2列と第3列)の押す意識が変わりました」

 意識だけではない。日本代表は'12年秋の欧州遠征から、元フランス代表HOのマルク・ダルマゾの下、FW8人が一体になって組むスクラム構築に一貫して取り組んできた。8対8で組み合ったまま円を描くように動き、上下左右に動き、人を乗せて組み続けた。足を置く位置、膝の角度、相手の動きへの対応と味方の連携を細かく反復し、修正を重ねてきた。

 試合後、最前列でスクラムを支えた三上正貴、堀江翔太、畠山が次々にテレビのインタビューを受ける。「初めてです」と三上が照れる横を、チームメイトが笑みを浮かべて通り過ぎる。チームの一体感を感じる、温かい光景だった。

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