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いよいよフォルラン来日。
クラブの“攻め”は効果大。
~柿谷らセレッソ攻撃陣のお手本に~ 

text by

浅田真樹

浅田真樹Masaki Asada

PROFILE

photograph byNIKKAN SPORTS

posted2014/03/01 06:10

来日早々ロングシュートを決めたフォルランに「あれが世界」と柿谷も刺激を感じている。

来日早々ロングシュートを決めたフォルランに「あれが世界」と柿谷も刺激を感じている。

 ディエゴ・フォルランが“本当に”日本へやってきた。

 過去、大物と称される外国人選手のJリーグ入りが噂されながら、結局噂のまま終わったり、やってはきたものの、まったく活躍せずに帰ってしまったりという事例が少なくなかった。それだけに生のフォルランを見るまでは、正直、少なからず不安を覚えていたのだが、来日後のトレーニングでの様子を見る限り、かなりのやる気をうかがわせている。

 フォルランと言えば、'10年ワールドカップでMVPと得点王を獲得したことが広く知られているが、個人的にはウルグアイ代表が優勝を果たした'11年コパ・アメリカでの活躍が印象深い。金髪の背番号10がボールを持つと、ことごとくチャンスにつながってしまうことに、何度となく驚嘆させられたものだ。

 そんな世界的ビッグネームが加わることで、まずは単純にセレッソ大阪の戦力アップにつながるのは当然だとしても、それ以上に見逃せないのが、チーム内への波及効果である。

練習試合に3000人……6億円と言われる年俸も高くない?

 実際、フォルランはもっと積極的にシュートを狙うようにと、早くもチームメイトに意識の変化を求めているという。特にセレッソは攻撃陣に若いタレントが多く、過去に2度、リーガ・エスパニョーラの得点王に輝いたFWの一挙一動が、生きた手本となるに違いない。

 また、フォルラン加入は人気の面でも大きな効果を示している。

 フォルラン合流後のセレッソの宮崎キャンプでは、仮設のグッズ売り場に長蛇の列ができ、練習試合に3000人ものファンが詰めかけた。柿谷曜一朗や山口蛍らを抱え、ただでさえJリーグ随一だった人気に拍車がかかっている。

 クラブライセンス制度が導入されたこともあり、守りの経営に回るクラブが目立つJリーグ。そんななか、セレッソが講じた攻めの姿勢は好感が持てる。6億円とも言われるフォルランの年俸だが、メディアでの露出が増え、チケット売上などの営業収入が大幅増となれば、十分に元も取れるのではないだろうか。

 フォルラン効果がセレッソだけにとどまらず、沈滞ムード漂うJリーグ全体を活性化してくれたら――。早計とは知りつつも、これに追随するクラブが出てきてくれることまで期待してしまう。

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