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グリフィンが見つけた、
一皮むける“スイッチ”。
~NBA、LAクリッパーズのエースに~ 

text by

宮地陽子

宮地陽子Yoko Miyaji

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photograph byGetty Images

posted2014/02/28 06:10

グリフィンが見つけた、一皮むける“スイッチ”。~NBA、LAクリッパーズのエースに~<Number Web> photograph by Getty Images

持ち前のダンクの魅力はそのままに、フリースローの成功率も向上させているグリフィン。

 ブレイク・グリフィン(ロサンゼルス・クリッパーズ)は、前から探していた“スイッチ”を、ついに見つけたのかもしれない。

 高い運動能力とパワー、器用なスキルをあわせもったグリフィンは、以前から、圧倒的な存在感で試合を支配することができる選手だった。その一方で、うまく流れに乗り切れずに空回りしたり、勝負どころで消えてしまうことも度々だった。好不調の波を自覚していた彼は、好きなときに試合を支配するようなスイッチが欲しい、と言っていた。約1年前のことだ。

 スイッチを見つけることができたのは、ひとつには新ヘッドコーチ、ドク・リバースのおかげだった。

「ドクから言われることのほとんどはわかっていることなんだ。でも、彼から言われることで本当に理解することができる」とグリフィン。

 さらに1月頭にチームのリーダー、クリス・ポールが肩を痛め、1カ月という長期欠場をすることになり、スイッチは強制的に“オン”になった。欠場したポールの分もやらなくてはいけないと自覚したグリフィンは、チャレンジを進んで受け入れた。その結果、ポールが欠場した18試合の間、55.4%の高いFG成功率で平均27.5点をあげる活躍。自分で攻めるだけでなく、平均4.4アシストでチームメイトたちの攻撃を作り出し、チームを12勝6敗に導いた。

父親になって以降、理不尽な批判を笑い飛ばす余裕が。

 プロ1年目から豪快なダンクによって注目されたグリフィンは、人気者になった一方で、ダンクしかできないと批判されたこともあった。攻撃の幅を広げるためにジャンプシュートを磨くと、プレーがソフトだと批判された。自分の本質を見ずに批判されることにフラストレーションを感じたこともあった。そういった理不尽な批判が本当に気にならなくなったのは、息子が生まれてからだという。

「父親になったことで、何が一番大事なのかに気付くことができた」とグリフィンは言う。

「否定的な話や批判は遮断し、自ら成長することにだけ集中し、エネルギーを使うようになった」

 今では批判を笑い飛ばし、モチベーションに変える余裕も出てきた。

「今は、とにかく優勝したい。そのことだけを考えている」

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