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各国五輪代表が出揃い、ソチ本番へ。
フィギュア日本勢の全ライバル検証。 

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田村明子

田村明子Akiko Tamura

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photograph byYusuke Nakanishi/AFLO SPORT

posted2014/01/29 10:45

各国五輪代表が出揃い、ソチ本番へ。フィギュア日本勢の全ライバル検証。<Number Web> photograph by Yusuke Nakanishi/AFLO SPORT

フィギュアスケート界の“帝王”エフゲニー・プルシェンコが帰ってくる! 31歳になった伝説のスケーターは、4度目の出場となるソチでどのような演技を見せてくれるのだろうか。

 男女ともに日本勢が1位2位を独占する結果となった四大陸選手権。女子で優勝した村上佳菜子以外は、ソチ五輪の出場メンバーではないものの、チームジャパンの強さ、層の厚さを改めて世界に見せつけた。あとはいよいよソチ五輪の開催を待つばかりとなった。

 1月には全米選手権、カナダ選手権、そして欧州選手権が開催されて、各国の五輪代表チームも出揃った。その中でももっとも注目されたのは、やはり主催国であるロシアの代表が誰になるかということだっただろう。

 男子の出場枠が1人しかないロシアは、18歳の新人マキシム・コフトゥンを送るのか、ソチ五輪出場を目指すとかねてから公言していたエフゲニー・プルシェンコを送るのか、世界中が興味深く見守っていた。

新人コフトゥン対帝王プルシェンコの代表争い。

 コフトゥンは昨シーズンジュニアGPファイナルで優勝したものの、ロンドン世界選手権では不調で17位という結果に。それでも今シーズンはシニアGPデビューして、中国杯とロシア杯で2位となり、GPファイナルに進出して注目を浴びた。

 12月のロシア選手権では、膝の負傷をしていた帝王プルシェンコを破って初タイトルを手にした。4度目の五輪出場、それも祖国開催の五輪を現役最後の舞台にと願っていたプルシェンコの夢ははかなく消えたかと思えた。

 だがロシアフィギュアスケート連盟は、1月のブダペスト欧州選手権が終了するまで五輪代表選考は持ち越すと発表。欧州選手権にプルシェンコは出場しなかったが、スペインのハビエル・フェルナンデスが昨年に続いて優勝してタイトルを守り、ロシア選手権3位だったセルゲイ・ヴォロノフが2位に入った。コフトゥンは5位に終わった。

 もしコフトゥンが優勝して欧州王者になっていたら、ソチ五輪でもメダルのチャンスありとロシアの連盟は判断しただろうし、その場合はプルシェンコが落とされた可能性は高い。だが過去に繰り返しここ一番というところで失敗を重ねてきたヴォロノフはブダペストで2位に入っても代表考慮の対象にならなかった。

【次ページ】 悲願の4度目の五輪出場を果たすプルシェンコ。

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