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<私とラン> ルイス・ハミルトン 「ランニングは、レースのことをじっくり考えたりする貴重な時間」 

text by

田邊雅之

田邊雅之Masayuki Tanabe

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photograph byTakuya Sugiyama

posted2010/12/09 06:00

<私とラン> ルイス・ハミルトン 「ランニングは、レースのことをじっくり考えたりする貴重な時間」<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama
いま全国で多くの大人がランに目覚め、汗を流し始めています。
走る目的もスタイルも、それぞれに異なる大人たち。
「Number」が初めて一冊まるごと“Doスポーツ”を特集した「Number Do」では、連続インタビュー企画「私とラン」で、彼らの「走る」を覗いてみました。
Number Webでは、雑誌未収録部分も掲載した「私とラン」特別編を公開。
第7回は、2010年F1シーズン、終盤までチャンピオン争いを繰り広げた
F1ドライバーのルイス・ハミルトン。
日本GPでの来日時に、「ラン」への思いを語ってくれました。

――今回のインタビューのテーマは、“世界一速い男がランニングについて語る”。ルイス、君は世界で一番速くレーシングマシンを走らせることができるドライバーなわけだけど、車を使わずに自分の2本の脚でもよく走ったりするんだろうか?

 うん。昔から走るのは好きだったし、いつも、かなり一生懸命にランニングしているからね。

――走るのは週に何回ぐらい?

 状況にもよるけど、基本的には毎日走るようにしてる。たとえば来週(日本GPの翌週)は火曜から土曜まで続けてトレーニングをするんだ。

 ただ、そういうふうに50分から1時間ぐらい走れるような日が3、4日続けばいいんだけど、僕たちの仕事はスケジュールが不規則だし、レースがあるときなんかはいつもと同じ時間帯に走れるとは限らない。だからそういう場合は夕方にさっと走ったり、短い空き時間をみつけて走ったりしてる。

 理想を言えば早朝。6時30分から7時にかけてスタートするのがいいけど、それが無理なときは夕方だね。

――まとめて練習の時間が取れるときには、50分から1時間ぐらいは走ると。

 最低でも45分は走るかな。走ってきてからシャワーで汗を流して、それからまたトレーニングをするなんてパターンもあるし。

――トレッドミル派? それともロードコース派?

 トレッドミルは使わない。好きじゃないんだ。一度トレッドミルを使ったことがあるんだけど本当に飽きたし、走り続けるのは40分が限界だった。あれは僕の一生の中で一番退屈な40分間だったよ(笑)。だから街中だとか公園だとか湖沿いだとか、どこか外に走りに行くようしている。風を肌に感じながら走るのは最高に気持ちいいからね。トレッドミルだとそういう経験はできないだろう?

――でも外で走ると、ファンが一気に群がってきて大変なんじゃない?

 いやいや、それほどじゃないよ(笑)。レースウィークエンドはたしかに外に走りに行くのが難しいかもしれないけど、僕の自宅は静かなところにあるから普段は問題ないんだ。

――自宅はウォーキング(イギリス国内、マクラーレンの本拠地)?

 いや、スイスのチューリヒ。すごく静かだよ。ほとんど人はいないし、仮にいたとしても僕に気づかないからね。

――お気に入りのランニングコースはある?

 チューリヒにね。すごくきれいなコースで、まずはウォームアップを兼ねて湖まで坂を降りていく。そこから湖の周りを走ったあとは、今度は逆に坂を上がっていって――ここはかなりきついんだけど――最後は市街地に出て家まで戻るというコースなんだ。

ルイス・ハミルトンがはいているシューズ
「もちろんリーボックのジグテック。デザインも機能も最高だからね」

 どういうふうに走るかは、どこまで心拍数を上げるかによっても決まる。あえて負荷をかけて心拍数をマックスまで上げたいんならヒルクライムをやるし、コンスタントに心拍数を保つのが目的だったら、湖の周りの平地を同じペースで走るんだ。

 僕にとっては心肺機能を高めることが大切。130、140、150、160と短いインターバルで心拍数を上げていくこともあれば、155から始めて165、175と限界まで追い込んでいくこともある。逆に最近は体脂肪率を減らすのを目的にしているから、心拍数は130から140ぐらいに抑えて、すごくゆっくりしたペースで長い時間走ったりもする。そういう場合は1時間くらい走るよ。

【次ページ】 将来的には、フルマラソンの大会に参加してみたい。

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