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<トップアスリートが語るアミノ酸の必要性> 高橋大輔 「筋力を強化し、4回転ジャンプを成功させたい」 

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松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

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photograph byAsami Enomoto

posted2013/08/22 06:02

<トップアスリートが語るアミノ酸の必要性> 高橋大輔 「筋力を強化し、4回転ジャンプを成功させたい」<Number Web> photograph by Asami Enomoto
シーズンを棒に振る大怪我を乗り越えて手にした銅メダル。
しかし、さらなる栄光を目指し、彼の挑戦はまだ終わらない――。

 日本男子唯一の五輪メダリスト。世界選手権では日本男子史上初の優勝。それらにとどまらず、数々の輝かしい実績を残してきた。まぎれもなくフィギュアスケート日本男子の道を切り開いてきたのが高橋大輔である。

 高橋はかつて、競技人生を危ぶまれるアクシデントに見舞われたことがあった。

 2008年秋、練習でジャンプを跳んだとき、高橋は転倒し右膝を負傷した。のちの精密検査で右膝の前十字靭帯と半月板の損傷が判明し、そのシーズンを欠場せざるを得なくなった。

 他の競技でも、膝の靭帯損傷が致命傷となったケースは稀ではない。それだけ重い怪我を負いながら、高橋は手術とリハビリを経て、バンクーバーの銅メダルへとたどり着いた。

 その復活の軌跡で重要な役割を果たしたのがアミノ酸だった。

 もともと、初めてのオリンピックだったトリノの前から摂るようになっていたという。

「スポーツ界でいいとされていたので」

 それくらいの感覚だった。だがアクシデントのあと、意識が変わる。

リハビリ時、アミノ酸が膝周辺の筋肉の疲労回復を促進させた。

「それまでは勢いというか、あまり考えないでいたところもありましたが、食事も含め、きっちり考えるようになりました。もともと忘れがちになるタイプですが、アミノ酸も忘れないで飲むようになりました」

高橋大輔 Daisuke Takahashi
1986年3月16日、岡山県生まれ。'02年世界ジュニアを日本男子として初優勝。'06年トリノ五輪は8位。'08年の大怪我を乗り越え、'10年バンクーバー五輪で銅、世界選手権では金メダルを獲得。昨季はGPファイナルで初優勝。165cm、59kg。

 リハビリは過酷だった。その中にあって、アミノ酸の摂取は膝の周辺の筋肉の疲労回復を促進させ、リハビリの過酷な過程を乗り切るのに大きく貢献したのだ。

 それを実感したからこそ、以後、摂取を続けている。

「今もふだんから飲んでいます。朝昼晩の食後、それと練習後です」

 効用について、このように話す。

「飲んでいるときと飲んでいないときとではやっぱり違いますね。シーズンオフとかに飲み忘れてしまうと、次の日にしんどいな、と感じる。でも飲んでいればそこまで感じない。シーズン中はハードな練習をしていますが、飲んでいると翌日の疲れが楽になっている、軽くなっているという感じはあります。今は27歳、まだ若いんですけれど、20歳の頃と比べたら回復力が違ってきていますし、いいとされることはすべてやっていこうと思っています」

【次ページ】 ソチ五輪での4回転成功へ、さらなる筋力アップを。

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