濃度・オブ・ザ・リングBACK NUMBER

今なお多くのファンを魅了する
“MMAの父”、ブルース・リー。 

text by

橋本宗洋

橋本宗洋Norihiro Hashimoto

PROFILE

photograph by(c)MMXII NETWORK FILMS TWO INC.

posted2013/07/09 10:30

映画『アイアム ブルース・リー』は新宿武蔵野館にて公開中。公式サイトは www.brucelee2013.com 。

映画『アイアム ブルース・リー』は新宿武蔵野館にて公開中。公式サイトは www.brucelee2013.com 。

「彼の闘いから見えてくるのは怒りじゃない。美や情熱、芸術なんだ。道具を使わずに絵を描くようなものなんだよ」

 言葉の主はUFCライトヘビー級王者ジョン・ジョーンズ。“彼”とはブルース・リーのことだ。公開中のドキュメンタリー作品『アイアム ブルース・リー』の一幕である。

 この夏、日本では『アイアム ブルース・リー』に続いて、若き日の姿を描いた『李小龍 マイ・ブラザー』も公開。没後40周年を記念しての連続上映だ。それだけの時間を経てもなお、不世出の映画スターにして武術家は、多くのファンを熱狂させつづけているのである。

 各界著名人のインタビューと『燃えよドラゴン』など出演作の名場面、プライベート映像などで構成される『アイアム ブルース・リー』には、ブルース・リーの魅力に取りつかれた有名人が数多く登場する。

UFC代表が“MMAの父”と称するブルース・リー。

「僕の髪型はブルース・リーの真似なんだよ」と語るのはボクシングで6階級制覇のスーパースター、マニー・パッキャオだ。ミュージシャンのタブー(ブラック・アイド・ピーズ)は、ステージでマイクを握る時の“構え”にブルース・リーの影響があると語る。「普通は正面を向いて歌うけど、俺は違う。こうやって横に構えるんだよ」。

 インタビューシーンでは、ジョン・ジョーンズをはじめとするUFCファイターに加えUFC代表のダナ・ホワイトもブルース・リーへの愛と彼から受けた影響を語っている。ホワイトの言葉を借りれば、彼こそが“MMA(総合格闘技)の父”だからだ。

「マーシャルアーツは、この10年で過去1万年分の進化を遂げた。彼の持っていた哲学や信念がようやく認められ、新たな領域に入ったんだ」

 UFCはブルース・リーの後継者だとでも言いたげな口ぶりのホワイト。実際、UFCのファンイベントでは、ブルース・リーの功績を称えるブースも出展されているという。

<次ページへ続く>

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