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<トップアスリートが語るアミノ酸の必要性> 加藤条治 「ソチに向けて完成度を上げたい」 

text by

松原孝臣

松原孝臣Takaomi Matsubara

PROFILE

photograph byJMPA

posted2013/07/11 06:02

バンクーバーで掴んだ銅メダルは今も彼を満足させてはいない。
己の技術とコンディショニングを高め、次こそ頂点を目指す――。

 アスリートにとって、欠かせないのはコンディショニングである。試合ではむろんのこと、技術を磨くために厳しいトレーニングを日々重ねるにも、疲労を取り除き、万全の体調を保つことは必要不可欠だ。

 そのために多くのアスリートが継続的に摂取しているのが、アミノ酸である。そしてスピードスケートの加藤条治も、ソチ五輪で世界一になるための戦略において、アミノ酸を本格的に活用し始めた。

 2010年2月15日、バンクーバー。スピードスケート500mに出場した加藤は、結果を見ると頭を抱え、うずくまった。

 オリンピックで銅メダルを手にした。初めてのオリンピックだったトリノでは手にすることができなかったメダルだ。しかし、金メダルではなかったことが、ただ悔しかった。

 時は流れ、再びオリンピックが近づいてきた。バンクーバー後も世界上位に位置する一人として活躍してきた加藤は、昨シーズン、世界スプリント選手権で日本新記録をマークし優勝、世界距離別選手権でも日本唯一のメダルとなる2位に入るなど、好成績を残した。

世界でもワーストクラスのコーナリング技術をどう改善させるか!?

「シーズンを通してうまく戦えました」

 自ら言うように、コンスタントに安定した滑りができるようになったが、オリンピックで頂点に立つためには課題があることも自覚している。この数年、苦しんできたコーナリングだ。特に第2カーブに問題があると言う。

「世界で1、2を争うくらい減速率がひどいんです。ワースト争い? そういうことです」

 毎シーズン、改善のために試行錯誤を重ねてきた。だが答えはみつかっていない。

「なんでうまくできないのか、なんとも言えないですね」

 今シーズンも模索は続く。とはいえ、数年かけて見つけることができなかった答えだ。だから「保険のために」、次の策も練っている。

<次ページへ続く>

【次ページ】 カーブで足が止まっても、もう一度上げる体力を。

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