Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER

<マンU担当記者のスカウティングレポート> 香川真司とチームメイトの相性を探る。 

text by

田邊雅之

田邊雅之Masayuki Tanabe

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2012/07/17 06:00

<マンU担当記者のスカウティングレポート> 香川真司とチームメイトの相性を探る。<Number Web> photograph by Getty Images
香川真司とマンチェスター・ユナイテッドの正式契約はEUROの最中だった。
成功の鍵を握るのは、今大会にも出場したスター選手たちとの連携だろう。
彼らの特徴をよく知る地元記者がKAGAWAの活きる道を分析した。

 マンチェスター・ユナイテッドと晴れて正式契約を結んだ香川真司。7月中にはチームと合流し、プレシーズン・トレーニングを始める形になる。そこで注目されるのが、他の攻撃陣との「相性」というテーマだ。

 EURO2012は、この問題を考える上で格好の素材を与えてくれる。プレミアの名門、ユナイテッドからは当然のように複数のメンバーが参加していたからだ。

 まずはイングランド代表のFWを務めたダニー・ウェルベック。彼の持ち味は身体能力の高さを活かしたプレーにある。足の速さは'99年に3冠を達成した頃のFWドワイト・ヨークなどを連想させるし、細身ながら体を張ってボールをキープするのもうまい。

 存在感が最も際立ったのは、グループリーグ2戦目のスウェーデン戦である。2-2の同点で迎えた後半33分、ウェルベックは至近距離からのクロスを反転しながらヒールで入れるという離れ業を演じてみせた。

 では香川との相性はどうか。高級紙サンデー・ミラーの記者、サイモン・マロックに分析してもらうことにする。マンチェスターを拠点とする彼は、香川がユナイテッド入りするという噂がたった頃から、ドルトムント時代のプレーを映像でチェックしてきた。

こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
NumberWeb有料会員になると続きをお読みいただけます。

残り: 2752文字

NumberWeb有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。

香川真司
マンチェスター・ユナイテッド
ダニー・ウェルベック
ナニ
アシュリー・ヤング

海外サッカーの前後の記事

ページトップ