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タイガー・ウッズ復活が、
男子ゴルフを面白くする。
~ウッズにあってマキロイにないもの~ 

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三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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photograph byTaku Miyamoto

posted2012/01/24 06:00

タイガー・ウッズ復活が、男子ゴルフを面白くする。~ウッズにあってマキロイにないもの~<Number Web> photograph by Taku Miyamoto

 今年のゴルフ界、台風の目となるのはタイガー・ウッズだと思う。

 昨年12月、シェブロンワールドチャレンジ(非公認)の最終日、終盤の17、18番ホールで連続バーディをもぎ取って1打差で逃げ切り、2年ぶりの優勝を果たしたウッズは、見事復活をアピールした。

 プライベートでのスキャンダルや膝の故障など、この2年間のウッズはまさにどん底だった。世界ランキングもトップ50から姿を消した。実に623週間もの長い間、ランク1位をキープしていた頃からすると、ウッズの時代はもう終わったという風潮が蔓延した。

 ウッズが低迷している間に、英国のルーク・ドナルドが世界ランク1位となり、北アイルランド出身のローリー・マキロイという22歳のスターが誕生した。現在、世界ランクの5位以内に米国選手は一人もいない。米国のゴルフファンが、ウッズ復活を渇望する理由も、ここにある。

世界ランク1位のドナルドや新鋭マキロイに足りないもの。

 ウッズは本当にスランプから脱出できるのかという疑念は残るだろうが、当の本人はそもそもスランプだと感じていなかったのではないか。

 昨年の全米オープンでマキロイが優勝したとき、ウッズは「彼のスイングは、僕が彼と同年代のときよりも完成度が高く素晴らしい。あの頃の僕は、もっと粗いスイングだった」とコメントした。そして後に「確かに(当時は)いい成績を残していたけれど、決してスイング的に満足していなかったし、完成度も低かった。いま、その修正に取り組んでいる」と語っている。

 つまり、端から見れば低迷期も、ウッズ本人は前向きな「再生・再構築」のための期間と思っていたということだ。

 現在、世界ランク1位のルーク・ドナルドは、飛ばし屋ではなく、総合力をフル稼働してトップの座を死守している。新鋭マキロイは確かにスイングの精度も高くゴルフが上手い選手だけれど、精神面でムラッ気がある。ところがウッズほどのカリスマ性は持ち合わせていない。

 ギャラリー数も視聴率もガクンと落ちた米ツアーの中で、ウッズ復活となれば、むしろドナルドやマキロイなども、個性派選手としてより浮き彫りになると思うのだ。世界のゴルフ人気を占う上でも、36歳のウッズが今季、どんなプレーを見せてくれるかに注目したい。

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