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<私とカラダづくり> 工藤公康 「40代からの“戦うカラダ”づくり」 

text by

田口元義

田口元義Genki Taguchi

PROFILE

photograph byTadashi Shirasawa

posted2011/12/29 06:00

<私とカラダづくり> 工藤公康 「40代からの“戦うカラダ”づくり」<Number Web> photograph by Tadashi Shirasawa
理想のカラダは人それぞれ。みんな何かを変えたいと思ってる。
そこで雑誌Number Do「理想のカラダのつくりかた。」では、
100人のトレーニングを大公開。ウェブでは今回、29年にわたり
現役プロ野球生活を続け、トレーニング理論に定評がある

工藤公康さんのカラダづくりを特別公開します。

 ルームランナーにバーベル、ダンベル……。様々な器具がずらりと並ぶマンションの一室で日々汗を流す工藤公康は、「衰えていることさえ自覚していれば、何歳になっても健康なカラダを維持できる」と持論を説く。1年間の“浪人生活”を経て、ついに48歳で現役引退を表明したものの、プロ野球歴代最長、実働29年の記録を持つ伝説の左腕が、自身の体験を交えて40代のカラダづくりを指南する。

今から健康的なカラダをつくりたいと思っている40代へ。

「アブドリー」と呼ばれる器具を使った下半身のトレーニング。このアブドリーは様々なトレーニングに応用可能。   

 40代にもなると、カラダが衰えて動きづらくなるので、ランニングやウォーキングをしっかりやるようになりましたね。「スポーツ選手はずっと健康的なカラダでいられる」と思われがちだけど、むしろ、それまで酷使してきた分、衰えるのも早い。1、2年何もしなければ、カラダが全く動かなくなる危険性だってある。この1年は浪人生活だったから、午前中は必ずトレーニングをして、午後に仕事があれば、終わってからも軽くランニングしたり、とにかく運動してました。まあ、時間に余裕があったんで、娘と買い物に行ったりとか、息抜きもしたんですけどね。

 今から健康的なカラダをつくりたいと思っている40代は、まず、カラダを支える股関節をストレッチで柔らかくすることから始めるべき。そうすれば、カラダに負担をかけることなくトレーニングをこなすことができるようになりますよ。

サプリメントにはあまり頼りすぎない方がいい。

 腰痛や四十肩に悩まされている人も多いだろうけど、腰が痛かったら、まず“腹圧”を鍛えること。ヒジとつま先だけでカラダを支えて1分間じっとしてれば、腹圧のトレーニングになる。全身のバランスが安定して、これだけで腰の痛みはかなり治るし、四十肩だって、毎朝起きた時や寝る前にストレッチするだけで、だいぶ痛みは和らぐんですよ。

 食事に関して言えば、サプリメントにはあまり頼りすぎない方がいいと思います。あくまで「栄養補助食品」だから、それよりも、野菜とか果物とか、酵素が多く含まれている食べ物を極力摂ること。動いた分のエネルギーを補う意味でも、食事は運動後にしたほうがいいですね。

 そんな僕も、20代前半まではトレーニングの重要性なんてちっとも理解してませんでした。理論的なメニューもなければ、指導してくれるコーチもいない。自分で考えてやるしかなかったんですよ。「重たいものをたくさん持ち上げれば球が速くなるだろう」くらいの感覚でウエイトばかりしていて、左肩を亜脱臼したこともあった。無茶なトレーニングのせいでケガをすることも多かったんだけど、意識が変わったのは、28歳の時に筑波大学の白木仁先生に出会ってからですね。

【次ページ】 トレーニングで完治させたハムストリングの肉離れ。

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