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賞金ランク上位を独占。
韓国人の強さの秘密とは。
~日本女子ゴルフとの違いを検証~ 

text by

三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

PROFILE

photograph byTaku Miyamoto

posted2011/12/08 06:00

今季、出場試合数を絞りながらも4勝をあげて2年連続賞金女王に輝いたアン・ソンジュ

今季、出場試合数を絞りながらも4勝をあげて2年連続賞金女王に輝いたアン・ソンジュ

 日本女子ツアーの賞金女王は2年連続で韓国のアン・ソンジュが獲得した。

 さらに今季の賞金ランキング上位50人の顔ぶれを見ると、2位の李知姫や6位の全美貞を始めとして、何と18人が韓国人選手で占められている。

 この現象は今シーズンに限ったものではない。

 なぜ、韓国人選手は強いのか。

 5、6歳から行なわれる英才教育、ジュニア育成の環境、そしてハングリーさなど、その理由はいくつもあげられる。

 先日、内藤雄士ツアープロコーチと雑談した際には、スイングについてこんなことを話していた。

「韓国人は男女ともに体幹が太くて、しっかりしています。スイングの軸がぶれないから、アン・ソンジュにしても大振りをしないし、あおらない。つまり飛ばそうと余計なことを考えずに、自分の肉体と力量、技量の範囲を忠実に把握しているんですよ」

優秀なコーチの数にも表れている韓国ゴルフの勢い。

 さらに、韓国人の勢いは優秀なコーチの数にも表れている。

「米ゴルフ誌で今年のプロコーチのベスト50選が載っていて、日本人が3人だったのに対し、韓国人は6人もいた。単純な見方ですが、教える側のレベルも倍だと言えます」

 練習法においても特筆すべきものがあるという。

「プロといえども、目移りして、あれもこれもと練習方法を変えたりするものなんです。でも韓国人選手は何年も同じ練習を繰り返す。スイングは再現性ですから、どんな状況でも同じように振れることが重要。量をこなし、根気よく継続する。基本を崩さないことが強みだといえるでしょう」

 一方、日本人選手に目を向けてみると、相対的には韓国人選手の台頭に押されてしまう結果となった。

 3勝を上げたが、賞金ランキング3位に留まった有村智恵。5年連続1億円突破を果たせなかった4位の横峯さくら。

 さらに、2008年に賞金女王を獲得した古閑美保が今季限りで引退したのは、寂しいニュースだった。

 来シーズンは、米女子ツアーで奮闘する宮里美香、宮里藍も含め、日本女子の巻き返しに期待したい。

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