最近ヨーロッパのサッカー関係者から、こんな指摘を受けた。
「日本代表の途中出場の選手は、ウォーミングアップが足りないのではないか」
その根拠は、スプリント・スピードの時間経過。自分のトップスピードをピッチで出せるようになるまでの時間が、ヨーロッパの強豪国の選手に比べて長いというのだ。能力の問題というより、純粋にウォーミングアップが足りない、と。
途中出場の選手が活躍できない日本代表の欠陥とは。
確かに今年の日本代表の公式戦を振り返ってみると、7試合で途中出場の選手が1度もゴールを決めていない。9月のガーナ戦では玉田圭司と稲本潤一が得点したが、あくまで親善試合。岡田武史監督の公式戦一発目(2008年2月のタイ戦)まで遡れば全19試合で4試合あるが、そのうち2試合は格下のタイ相手だ。W杯予選で重要な局面を迎えた今年に限れば0試合なので、ウォーミングアップが甘いと指摘されても仕方がないだろう。
ヨーロッパではフィジカルコーチの査定基準のひとつとして、「途中出場の選手がいかに短時間で100%の力を出せるか」という項目がある。もしウォーミングアップの強度が足りず、試合の流れになかなか乗れないようなら、フィジカルコーチが責任を追及されるのだ。現在、日本代表ではフィジカルコーチを置いていない。この体制のままで本当にいいのか、そろそろ真剣に議論する必要がある。
Jリーグの途中出場選手は、まずまずの結果だが……。
代表の話はさておき、Jリーグの途中出場選手はどうだろう?
選手のスプリントデータがあれば一番わかりやすいが、残念ながらヨーロッパで流行中の分析システムが、まだJリーグには導入されていない。そこで今回は、今季のJ1(26節まで)における「途中出場の選手がゴールを決めた試合数」をカウントしてみた。
結果から言うと、途中出場の選手がゴールを決めたのは234試合で、のべ63チーム。1チームが1試合あたり13.5%の確率で途中出場の選手がゴールを決めたことになる。サンプルが少ないのを承知で他リーグと比較してみると、今季のブンデスリーガ(6節まで)の16.7%には劣るが、リーガ・エスパニョーラ(3節まで)の11.7%をやや上回っており、まずまずの数字と言えるだろう。
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