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岡崎慎司は救世主か、期待外れか?
ブンデス・デビュー戦を検証する。 

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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photograph byBongarts/Getty Images

posted2011/02/21 12:00

岡崎慎司は救世主か、期待外れか?ブンデス・デビュー戦を検証する。<Number Web> photograph by Bongarts/Getty Images

試合後半早々にイエローカードをもらってしまった岡崎。守備への過大な負担は、岡崎のプレーに焦りを生んでいた

 悪くはないが、良くもない。良いプレーも見せたが、課題も見つかった。

 それが、選手登録が認められずに苦しんでいた岡崎慎司のブンデスリーガ・デビュー戦だった。

 岡崎がプレーするシュツットガルトは、リーグ2位につける強豪レバークーゼンを相手に2度もビハインドを追いつくなど粘りを見せたが、最後は力尽き、スコアは2対4に。また一つ、黒星を増やしてしまった。

 岡崎は、この試合の3日前、ヨーロッパリーグのベンフィカ戦ではじめて先発、左MFとしてフル出場を果たしたばかりだった。移籍の問題を抱えたままで、試合の3時間前にFIFAからプレーの許可が下りるという難しい状況ではあったが、「満足のできるデビュー戦だった」とラバディア監督は語り、「私は驚きを隠せない。オカザキはチームに活気を与えてくれた」とボビッチSD(スポーツ・ディレクター)も賛辞を送っていた。

「守備ができて、さらに点がとれること」という難しい課題。

 ブンデスリーガのデビュー戦となるこの試合では、岡崎が先発メンバーに名を連ねることに異論の声はなかったし、実際にメディアやファンの注目度も高かった。中継を務めた「SKY」チャンネルがキックオフ直前に映し出したのも、レバークーゼンのベンチに座るバラックと、ピッチでキックオフの笛を待つ岡崎だった。

 ベンフィカ戦と同様に岡崎には4-2-3-1の左MFのポジションが与えられた。対するレバークーゼンも、同じ布陣の4-2-3-1。レバークーゼンは右サイドに攻撃が得意な選手が固まっていた。

「プレーしていて、こっちサイドに相手選手が多いなという印象があった」と試合後の岡崎が語ったとおり、相手の右サイドの選手たちと対峙する岡崎は守備に意識を割かざるを得なかった。

「このチームに守備をしに来ているわけではない」と強気で語るものの、岡崎は守備にも奮闘する理由をこう語っている。

「このチームでは勝利を求められている。勝利のために自分が働けること。それは、まずは守備が出来て、さらに点がとれること」

「まずは守備が出来て」というのには、実は理由がある。

 シュツットガルトが現在17位と残留争いに巻き込まれているのは、守備のもろさに原因があるからである。

【次ページ】 ラバディア監督の攻撃偏重がチームを沈ませる……。

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