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女子高生の実力。
~少子化時代のスポーツ黄金世代~ 

text by

小川勝

小川勝Masaru Ogawa

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photograph byKYODO

posted2011/02/17 06:00

女子高生の実力。~少子化時代のスポーツ黄金世代~<Number Web> photograph by KYODO

全日本総合バスケ3回戦で、JX・寺田弥生子(右)のディフェンスをかわしシュートを放つ札幌山の手高の町田瑠唯。高校三冠を果たし、快進撃を続けた札幌山の手だったが、Wリーグの強豪に敗れ、ベスト16で大会を去った

 年末年始のスポーツで、一つの興味深い現象があった。全日本女子サッカー選手権と、皇后杯全日本総合バスケットボール選手権で、ともに女子高生のチームが快進撃を見せたのである。

 サッカーでは常盤木学園高校が「なでしこリーグ」優勝の日テレ・ベレーザを破って、高校チームとして初のベスト4に進出。バスケットボールでは、札幌山の手高校が、インカレ8位の山形大学、同準優勝の愛知学泉大学を接戦の末に連破、ベスト16に進出した。

 どちらも注目の高校ではあったが、大人のチームを相手に、ここまで文句なしの結果を出して、驚いたファンも多かったはずだ。

代表選手として世界のトップレベルで戦う女子高生選手。

 サッカーの常盤木学園高校にはU-17女子日本代表のMF仲田歩夢(なかだ・あゆ)、FW京川舞がいる。日本が準優勝した、昨年9月のU-17女子W杯の代表メンバーだ。準優勝といっても決勝(対韓国)は3-3で、PK戦で敗れただけだから、限りなく優勝に近い準優勝だった。

 バスケットボールの札幌山の手高校にも、U-17女子日本代表の長岡萌映子がいる。こちらも昨年7月、5位になったU-17女子世界選手権のメンバー。5位といっても、順位決定戦でロシア(A代表は北京五輪銅メダル)、豪州(同銀メダル)という世界の強豪国を破っての5位だから価値は高い。ロシアには190cmが1人、豪州には190cm以上が4人もいた。長岡は、この大型チームに連勝する立役者の1人だった。

現在、高校女子のサッカーとバスケは「黄金世代」。

 このように、現在、女子のサッカーとバスケットボールの高校生年代は、いわゆる「黄金世代」である。常盤木学園高校と札幌山の手高校の快進撃も、この世代の実力の表れと言っていいだろう。この「黄金世代」が、どのように形成され、スポーツ界にとってどれほど貴重なものであるか。これを少子化の状況と、競技人口の両面から考えてみたい。

【次ページ】 女子スポーツの競技人口の推移を見ていくと……。

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