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Jリーグもスタジアム施設を充実させ、
家族連れのサポーター増を目指せ! 

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木崎伸也

木崎伸也Shinya Kizaki

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photograph byAFLO

posted2011/01/30 08:01

Jリーグもスタジアム施設を充実させ、家族連れのサポーター増を目指せ!<Number Web> photograph by AFLO

川崎フロンターレのホーム、等々力陸上競技場。バンダイの協力でガンプラコンテストを行ったことも

 Jリーグの各クラブの練習がスタートし、新体制の記者会見が次々に行われている。1998年フランスW杯に出場した川崎フロンターレの相馬直樹新監督や、清水エスパルスに加入して復活を期す高原直泰など、サプライズを起こしそうな人材が今季もたくさんいる。

 だが、まだ開幕までは時間があるので、今回は少しばかり地味ではあるが、スタジアムにおける“子供のためのサービス”について触れたいと思う。

Jリーグの観客数低下も家族連れファンの減少が原因!?

 最近、浦和レッズのサポーターの友人が、こんなことを言っていた。

「子供が生まれて以来、スタジアムに行くのが難しくなった。Jリーグが創立して約18年。当時、学生だったサポーターも家庭を持つ年齢になり、自分の都合だけで応援に行けなくなっている人も増えていると思う。まだ3、4歳の子供だと、スタジアムよりも、遊園地に行きたがるからね……」

 浦和の観客数が2年連続で減少しているのは、日本経済の不況や、度重なる社長・監督交代によるビジョンの不透明さといった理由が大きいだろう。しかし、全盛期を知るサポーターの一部が学生から社会人になり、家庭を持ち、以前よりも自由に観戦できなくなったことも関係しているのではないだろうか。

 埼玉スタジアムには託児室が用意されており、事前に予約をすれば、デーゲームなら2000円、ナイトゲームなら2500円で観戦中に子供を預けることができる。ただいつも満員になってしまうため、希望者全員が入れるわけではない。また、子供にとって遊園地と同じように楽しめるかといったら微妙なところだろう。

欧州で最も平均観客数が多いブンデスリーガに学べ!

 Jリーグがさらに観客数を伸ばすためには、「まだサッカー観戦を楽しめない年齢の子供」でもワクワクするような、託児室のレベルを超えたサービスを提供できるようになるべきだ。

 実際、それを実行しているのが、欧州で最も平均観客数が多いドイツのブンデスリーガだ。

 たとえば、香川真司が所属するドルトムントのスタジアム。

 ゴール裏の踊り場に行くと子供専用のブースがあり、インストラクターの指導の下、いろんなスポーツを経験できる。

【次ページ】 ドルトムントは低コストで子供専用ブースを運営。

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