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2022年の箱根は早稲田、明治、中央?
1年生のタイムが示す「古豪復活」。
posted2018/05/06 11:30
text by
生島淳Jun Ikushima
photograph by
Kyodo News
2018年5月の時点で、予想しておく。
2022年の箱根駅伝の優勝チームは――早稲田大学だ!
なんの根拠もなく予想しているのではない。今年4月、関東の大学に入学してきた選手たちの高校時代の5000mのタイムを調べ、各大学の上位5人の平均タイムを算出した結果、早大がトップになったのである。
なぜ、1年生の入学時のタイムが大切なのか。
それは2年後、3年後の箱根駅伝の結果と結びついてくるからである。
たとえば、2012年のランキングは青山学院大がダントツだった。久保田和真(現・九電工)、神野大地(4月いっぱいでコニカミノルタを退社し、5月にプロランナーとして独立)、小椋裕介(現・ヤクルト)といった面々が入学し、私は彼らが4年生となる2016年に箱根駅伝で優勝すると予想した。
実際、彼らは青学大の歴史を変えた。入学した2012年に出雲駅伝で優勝し、三大駅伝で初優勝。そして彼らが3年生を迎えた2015年、私が予想したよりも1年早く箱根駅伝で初優勝した。
つまり、入学時の走力が数年後のチーム力へと密接に結びついており、勧誘活動である「リクルーティング」が極めて重要な意味を持つ。
その観点で考えていくならば、早大が2022年に向けて一歩リードしたことは間違いない。
今年のランキングでトップは早稲田。
では、今年のランキング・トップ10を見てみよう(タイム、平均値の計算は生島調べ)。
1 早大 14:09.26
2 明大 14:12.85
3 中大 14:12.91
4 東海大 14:17.34
5 日大 14:18.16
6 中央学院大 14:19.58
7 青山学院大 14:20.13
8 順天堂大 14:22.24
9 法大 14:22.30
10 神奈川大 14:23.21
トップ10の概要を見ると、昨年は13位と苦しいリクルーティングを強いられた早大がトップとなった。