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Jリーグの平日開催は必然なのだ。
反発覚悟で導入するしかない事情。

posted2018/04/02 07:00

 
Jリーグの平日開催は必然なのだ。反発覚悟で導入するしかない事情。<Number Web> photograph by Getty Images

今季ブンデスリーガでは月曜日開催に反対して、テニスボールがピッチに投げ込まれたことも。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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 Jリーグ戦の金曜日開催の是非が話題に挙がっている。昨シーズンから全試合を放映するDAZNの意向もあり、今季からは試合開催日やキックオフ時間を分散する方向に動いている。J1だとサガン鳥栖とヴィッセル神戸による開幕戦を含め、3月30日までに5試合が行われた。7月以降にも15試合が組まれている。

 ただ、現状ではあまり歓迎されていないのが実情で、こんな意見もある。

「子どもたちがスタジアムに足を運びづらくなる」

「金曜日の試合はナイトゲームになるため、アウェーチームのサポーターは宿泊を含めた観戦を強いられるので負担が増してしまう」

ブンデスは今季から月曜開催を設けた。

 実際の観客動員はどうか。()内の数字は入場可能数だ。

サガン鳥栖vs.ヴィッセル神戸=19633人(ベストアメニティスタジアム、24130人)
川崎フロンターレvs.湘南ベルマーレ=22475人(等々力陸上競技場、26827人)
セレッソ大阪vs.コンサドーレ札幌=10415人(キンチョウスタジアム、18007人)
柏レイソルvs.横浜F・マリノス=10659人(三協フロンテア柏スタジアム、15109人)

 第2節までの金曜開催4試合では、いずれもホーム開幕戦ながらスタンドが満員になることはなかった。試行錯誤の段階と言えるが、金曜日開催をどう運営していけばベターなのか。

 それを探るヒントとなるのが、今シーズンから月曜日の試合が始まったドイツ・ブンデスリーガだ。

 同リーグではこれまで、基本的に金曜日1試合、土曜日6試合、日曜日2試合が開催されてきた。しかし世界的な放映権料高騰のきっかけを作ったイングランド・プレミアリーグが月曜日に試合を行なっているのにならい、今季から月曜開催の試合を設けることになった。

【次ページ】 試合開始前に抗議のテニスボールが。

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