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エリ女は「またミルコか」の結末。
モズカッチャンは世代上位の実力。

posted2017/11/13 11:30

 
エリ女は「またミルコか」の結末。モズカッチャンは世代上位の実力。<Number Web> photograph by Kyodo News

デムーロは昨年覇者のクイーンズリングではなく、モズカッチャンを選択した。そして、その決断は正しかった。

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島田明宏

島田明宏Akihiro Shimada

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Kyodo News

 3世代の秋華賞馬と昨年の覇者など、豪華メンバーが揃った第42回エリザベス女王杯(11月12日、京都芝外回り2200m、3歳以上牝馬GI)を制したのは、ミルコ・デムーロが騎乗した5番人気のモズカッチャン(3歳、父ハービンジャー、栗東・鮫島一歩厩舎)だった。2着は9番人気のクロコスミア、3着は3番人気のミッキークイーン。1番人気のヴィブロスは5着、2番人気のルージュバックは9着に終わった。

「またミルコか」

 一体どれくらいの人が京都競馬場のゴール前でそう呟いただろう。

「一番いい枠だと思った」とデムーロが言う3枠5番から出たモズカッチャンは、ゲートを出たなりの走りで好位の内につけた。

 1000m通過は1分2秒0。ゆったりした流れでありながら、先頭から最後方まで15馬身以上ある縦長の展開になった。

 こうなると、17番という外枠から出たため自然と後方に追いやられたルージュバックや、さらに後ろの位置取りとなったディアドラは苦しい。

 それに対し、モズカッチャンは先頭から5、6馬身の絶好位を抜群の手応えで進んでいる。

前残り、内有利を読み切ったデムーロの完勝。

 道中2番手につけていたクロコスミアが直線入口で先頭に立った。すぐ外からマキシマムドパリが追いすがる。

 モズカッチャンはこれら2頭の間から力強く伸び、ゴール寸前のところでクロコスミアを差し切った。

 時計がかかって前が残りやすく、さらに、内が伸びる馬場であることを読み切ったデムーロが、見事にモズカッチャンをエスコートした。

【次ページ】 落鉄した秋華賞でも3位、この馬は強い。

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