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東筑監督「僕は野球を教えるだけ」
青野浩彦が人間教育を叫ばない理由。 

text by

中村計

中村計Kei Nakamura

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photograph byKyodo News

posted2017/08/08 18:50

東筑監督「僕は野球を教えるだけ」青野浩彦が人間教育を叫ばない理由。<Number Web> photograph by Kyodo News

強豪・済美を上回る数のヒットを打ちながら、1回戦で姿を消した東筑。変わった形で注目されたが、いいチームだったのは紛れもない事実だ。

教育だと叫ばなくても、スポーツで人は育つ。

 青野は続けた。

「試合に負けたり、打てなかったりして、悔しいと思って、また練習する。そういうことで成長するということはあると思うんですけど……」

 あえて「教育だ」と断らなくても、スポーツはすべて教育的要素を含んでいる。

「野球は楽しまないといけない。それが原点。勝つために指導者に抑えつけられてやるべきではないと思うんです」

 こうした指導理念だからこそ、公立である東筑を甲子園に導くことができたのだろう。

 青野は、こうも言った。

「選手には、あいさつは1回でいいと言っている。何度も何度もする選手がいるんですけど、めんどくさいじゃないですか」

 確かに野球部で教える礼儀作法は、行き過ぎではないかと感じることが多い。

 青野は「こんなことを言うと他の監督に批判されそうですけど」と心配していたが、「野球は人間教育だ」と壮語している監督よりも、青野の方が真っ当に思えた。

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