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西武・山川穂高の打球音は、エグい。
“おかわり2世”の長打力が完全開花。

posted2017/08/09 08:00

 
西武・山川穂高の打球音は、エグい。“おかわり2世”の長打力が完全開花。<Number Web> photograph by Kyodo News

山川穂高はフォルムも、フォームも、あまりにもおかわり君。西武は長距離打者を見抜く目があるのだろうか。

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市川忍

市川忍Shinobu Ichikawa

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Kyodo News

 グシャリ、という濁った音を残し、ボールがスタンドへと吸い込まれていく。ホームランを「快音」と表現する機会は多いが、山川穂高の本塁打の場合は「快い音」というより、耳慣れない奇妙な音だ。

 中村剛也、浅村栄斗、森友哉などフルスイングを売りにするバッターが多い埼玉西武ライオンズの中でも、山川の打球は一際強烈で、えげつない。

 5月、二軍戦に出場している際には、山川のホームランが外野フェンスに張られた防御ネットを軽々と越え、球場の奥にある選手寮のサッシを直撃。8日間で、立て続けに3枚の窓ガラスを破壊した。

「入団してから寮の窓ガラスを割ったのは、トータルでは5枚くらいですけど、寮の横に停めてあるコーチや先輩の車にぶつけたときは焦りましたね」

 愛嬌たっぷりの笑顔で語るが、その人並み外れたパワーを、現在は一軍でいかんなく発揮している。

則本から2本を含む、3打席連続ホームラン。

 59年ぶりの13連勝を記録し、1位のソフトバンクホークスとのゲーム差を一気に縮めたライオンズだが、チームに勢いをもたらしているのが山川のバッティングだ。8月に入ってからの打率は5割ちょうど。4本塁打で実に14打点を叩き出している。

 不振のメヒアに代わり山川がスターティングメンバーとして出場したのが7月26日のことだった。当初はノーヒットに終わる日もあったが、連勝を続けるチームとともに山川もぐんぐんと調子を上げる。

 圧巻だったのは8月2日の東北楽天イーグルス戦。日本球界のエース、則本昂大から2打席連続の本塁打を放ちノックアウトすると、続く第4打席目もレフトスタンドへと豪快に運び、3打席連続の本塁打で観客の度肝を抜いた。

【次ページ】 入団当初から「おかわり2世」と呼ばれた長打力。

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