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待ち望んでいた風間監督との出会い。
佐藤寿人は第2の憲剛、嘉人になる。

posted2017/02/14 11:30

 
待ち望んでいた風間監督との出会い。佐藤寿人は第2の憲剛、嘉人になる。<Number Web> photograph by Kyodo News

赤いユニフォームを着た佐藤寿人には、まだ率直に言って違和感がある。しかし、試合になればチームのために全力でゴールを狙う男なのだ。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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Kyodo News

 昨シーズン、J2に降格した名古屋グランパス。

 20名の選手がチームを去り、逆に18名の選手が新加入してきた。風間八宏新監督の下、J1昇格に向けて新しいスタートを切ったわけだが、その中で今シーズン、キャプテンを任されたのが佐藤寿人である。

 バラバラになったチームにいろんなクラブから多くの選手が集合し、そのチームを取りまとめるのは簡単なことではない。さらに風間メソッドともいえる独特の戦術を消化するのは大変だろうなぁと思いきや、沖縄キャンプでの佐藤の表情は明るかった。

「もう、すっかりチームに慣れました(笑)。もともと知っている選手がいるし、対戦した選手も多い。若い選手とはそんなに接点がないですけど、残った選手も加わった選手もここで結果を残したいという強い想いを持っているし、その前向きなモチベーションが練習にも出ていて、今はいい感じだと思います」

風間監督の就任を、寿人は心から喜んだ。

 佐藤が名古屋への移籍を発表したのは、昨年11月21日だった。当時はまだ風間監督の就任が発表されていなかったが、最終的に決定した時はうれしさがこみあげてきたという。というのも佐藤は、川崎の超攻撃的なサッカーに以前から深い興味を持っていたのだ。

「川崎の試合を観ていると、なんであんなにアタッキングサードに入る回数が多いんだろう、どうして攻撃の回数、トライの回数が多いんだろう。どういう練習をしたらああいうチームになるんだろっていう興味があったんです。それで一度、憲剛(中村)くんに『オフになったら練習見に行こうかな』って言ったことがあるんですよ。トレーニングにすごく興味があったし、それを広島でもできたらと思っていたんです。そうしたら自分がチームを変わって風間監督の下でやることになったんで今は本当に楽しい」

 風間監督の練習は独特で、たとえば6対4の“鳥かご”のスピードが他チームと比べて異常に速い。スピードが求められるのでトラップやパスコース、味方のフォロー、パスをもらえる位置に顔を出すなど、通常以上に素早い判断が求められる。のんびりしている暇はなく、常に考え、判断し、動かないといけない。

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