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松山英樹の仏頂面が米でもネタに。
中継で定番になった、あるフレーズ。

posted2017/02/08 08:00

 
松山英樹の仏頂面が米でもネタに。中継で定番になった、あるフレーズ。<Number Web> photograph by Yoichi Katsuragawa

松山の目指す地点は果てしなく高い。だからこそ一打ごとに一喜一憂する必要はないのだ。

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桂川洋一

桂川洋一Yoichi Katsuragawa

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Yoichi Katsuragawa

「High Standard、High Expectations……」

 松山英樹が米国で中継に映った時、アナウンサーや解説者がよく口にするフレーズである。文字通り“高い基準、高い期待値”といった意味。既にお馴染みの光景ではあるが、松山がショットを放った直後、クラブから片手を離してガッカリしている姿を観ては、彼らは笑いながらそう発する。

「ピンの近くにボールが落ちたのに、なんであんなリアクションなんだ」

「またフィニッシュで手を離したけど……どうせグリーンに乗っているんだろう」

 絶好のバーディチャンスにつけようが、松山が納得顔でグリーンに向かうシーンは稀だ。天を仰ぎ、ふくれっ面でグローブを手から取りながらも、ボールは同伴競技者の中で一番カップに近いところにあるなんてことは珍しいシーンではない。

「たまたまチャンスになった」では気に入らない。ショットの感触と結果にギャップがあれば、また腹立たしい。彼が求める基準や理想が他選手に比べてずいぶん高そうなことは、米国でも多くが知るところになった。

「良いプレーかどうかは分からないですけど……」

 ウェイストマネジメント・フェニックスオープンで、丸山茂樹と自身が持っていた米ツアー日本人史上最多優勝記録を更新した。2連覇という快挙を成し遂げた大会の出来も、松山にとってはその高い基準には満たないものだったようだ。

「良いプレーかどうかは分からないですけど……勝つことができて嬉しいです」とは優勝会見の第一声。それでも、前年のリッキー・ファウラーを破った時と同じように、ウェブ・シンプソンもプレーオフ4ホール目で下した。

 76ホールの激闘を経て、年間ポイントレースではトップに再浮上。世界ランキングもトップ5の座をがっちり守った。

【次ページ】 ドライバー飛距離が明らかに伸びてきている。

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