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筒香嘉智の成長を支えたある集団。
チームの“外”で成長するという発想。

posted2016/10/04 11:30

 
筒香嘉智の成長を支えたある集団。チームの“外”で成長するという発想。<Number Web> photograph by Nanae Suzuki

今年の筒香嘉智はOPSが1.1を越え、もちろんリーグ1位。名実ともに日本最高のバッターになったと言えるのではないだろうか。

text by

氏原英明

氏原英明Hideaki Ujihara

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photograph by

Nanae Suzuki

 新たなところに踏み出した。そんな印象だ。

 横浜DeNAベイスターズの主砲・筒香嘉智のレギュラーシーズンが終わった。その数字が凄まじい。打率.322 44本塁打 110打点、打撃2部門で頂点に立った。

 もっとも筒香本人には、「ここがゴールじゃない」と言われてしまうだろう。彼にはもっと壮大な夢があり、ここは未来へ進むための過程の1つに過ぎない。

 自身の成長曲線について、本人は「目指してきたバッティングができるようになったので、それを続けていけば、簡単には崩れないというのが自分の中にはあります」と話している。取り組んでいる練習に確固たるベースがあることが窺える。

 あまり知られていないが、そんな筒香を陰で支えている人たちがいる。プロジェクトチームと言った方がいいかもしれない。

「アリーバ アスリート サポート」

 プロスペクト社が手掛ける、プロアスリートのマネジメント事業だ。今のスポーツ界にはアスリートをサポートする数多のマネジメント会社が存在するが、プロスペクト社のマネジメント「アリーバ アスリート サポート」は一般的なそれとは一線を画す。

 オフのメディア出演や金銭の管理などにはあまり関与せず、アスリートにとって成長のアシストになる機会を提供するのを得意としている。

最終的には世界に通用するバッターになる、という夢。

 筒香のケースでいえば、昨オフ、ドミニカのウインターリーグに参加したのは彼らの支援によるものだ。

「彼(筒香)は最終的には世界に通用するバッターになりたいと思っています。スキルも含めてのことですが、ドミニカに行くことで彼の将来への大きなモチベーションになるんじゃないかなと。今すぐではなく、数年後の彼のためになるだろうということで、球団の了承、理解も得て実現しました。選手や指導者のアプローチが違う環境でプレーして、新たに学べたことがあったと感じています」

 そう振り返るのはプロスペクト社の代表・瀬野竜之介氏だ。筒香への支援はドミニカのウインターリーグ参加が初めてではなく、遡れば筒香がプロ2年目を終えたオフから始まっている。

【次ページ】 日本の野球界を知るにつれ、危機感を抱く。

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