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U-23代表合宿に呼ばれた23人。
リオ五輪まで生き残るのは誰だ?
posted2016/04/16 10:30
text by
佐藤俊Shun Sato
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
U-23日本代表の清水合宿が3日間行なわれ、最終日の4月13日に清水エスパルスと練習試合(1-1)を戦った。
清水合宿には新戦力の発掘、戦術と意識の浸透を深めるために5人の初代表組に加え、最終予選に出場していない7名が復帰を果すなど、23名の選手が参加した。今回はキャプテンの遠藤航や南野拓実、久保裕也など海外組が参加していないが、現実的に今回のメンバーから誰が本大会出場のメンバー争いに入ってくるのだろうか。
前回、ロンドン大会で最終予選を戦わずして本大会に出場したのは、OA枠の吉田麻也と徳永悠平以外だと、宇佐美貴史と村松大輔の2人だけだった。本大会は選手登録が18名と少数精鋭になるので最終予選を戦い、監督の戦術の理解度が高く、計算できる選手、さらにクラブでレギュラーとしてプレーする選手が軸になる。
どの枠も非常に厳しい。
その観点から今のU-23日本代表の主軸を考えるとGK中村航輔、DF植田直通、岩波拓也、奈良竜樹、亀川諒史、MF遠藤航、原川力、中島翔哉、南野拓実、FW久保裕也、浅野拓磨になる。
18名のポジション別の編成は、ロンドン五輪ではGK2、DF6(CB3、SB3)、MF6(ボランチ3、攻撃的MF3)、FW4だった。
それに倣って主軸メンバーを当てはめていくと、空席はGKが1名、サイドバックが2名、ボランチ1名、攻撃的MF1名、FWは2名になる。
サイドバックは最終予選で活躍した室屋成が復帰すれば残り1枠になり、山中亮輔らとOAの選手の競争になる。ボランチは残り1枠を井手口陽介、大島僚太、橋本拳人、矢島慎也らが争うことになる。攻撃的MFも1枠を鎌田大地、野津田岳人、前田直輝、豊川雄太らで競い合う。FWは1名はOAを使用する可能性が高く、もう1枠を鈴木武蔵、オナイウ阿道、金森健志、富樫敬真で争うなど、どの枠も非常に厳しい状況だ。
今回、招集された23名の中で生き残る可能性が高い選手は、金森、鎌田、野津田の3人だろう。