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広島の“マエケン・ロス”を埋める男。
「いい人」横山弘樹が先発ローテへ!

posted2016/02/29 12:00

 
2月25日、対DeNA戦で先発した練習試合での横山。同学年となるDeNA筒香嘉智との対戦を楽しんだ。

2月25日、対DeNA戦で先発した練習試合での横山。同学年となるDeNA筒香嘉智との対戦を楽しんだ。

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永田遼太郎

永田遼太郎Ryotaro Nagata

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NIKKAN SPORTS

 ロサンゼルス・ドジャースに移籍した前田健太の抜けた穴を、誰が埋めるのかで注目される今年の広島で、1人の新人が名乗りを挙げた。NTT東日本からドラフト2位で入団した横山弘樹だ。

 初の対外試合となった2月20日のオープン戦(対ヤクルト)に、2番手で登板した横山は、山田哲人、ウラディミール・バレンティン相手に連続三振を奪うなど2回無失点。さらにそこから中4日で登板したDeNAとの練習試合でも3回を2安打無失点に抑える好投を見せ、先発ローテーション入りを強くアピールした。

 新聞各紙の報道によれば、先日右肘の内側側副靭帯損傷で開幕ローテーション入りが難しくなった大瀬良大地に代わって、横山がローテーション入りする可能性が浮上したとされている。場合によっては開幕カードとなる3月25日からのホームゲーム(DeNA戦)での先発起用も考えられるとも伝えており、評価は鰻登りである。

性格は、とにかく“いいヤツ”!?

「性格が温厚というか、一言で言うと『いいヤツ』ですよ」

 そう語るのは横山のプロ入り前の所属先である社会人野球・NTT東日本の飯塚智広監督だ。

「自分勝手じゃないというか、とにかく謙虚なんです。何か言われたことに対しても、一切表情に出さない。でも、試合になるとガラッと変わるから見ているこちらも不思議なんですよ。試合では負けん気も強いし、だからと言って相手に『このやろー』と向かっていくタイプではない。マウンドではわりと冷静なタイプ。『俺はこのチームで勝ちたいんだ』という芯の強さも感じます。だから周りの人は、みんな彼を好きになっていくと思うんです」(飯塚)

 性格は朗らか、喋りは南国・宮崎育ちを思わせるおっとりした口調で、声のボリュームも程よい感じ。ひとつひとつの質問に丁寧に話す姿には好感が持てる。

「(前々からプロには)行きたいと思っていたと思うんですけど、今回のドラフトの件でも何がなんでも行きたいとは言わなかった。スカウトの方もたくさん見に来てくれたんですけど、そういうのも表に出さない。ご両親とも話したことがあるんですけど、本当にいい育ち方をしたんじゃないかって思いますよ」(飯塚)

【次ページ】 高校までは父親と二人三脚で頑張ってきた。

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