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プチ鹿島、1月のスポーツ新聞時評。
主役は琴奨菊……じゃなくてSMAP!?

posted2016/02/01 18:20

 
プチ鹿島、1月のスポーツ新聞時評。主役は琴奨菊……じゃなくてSMAP!?<Number Web> photograph by Kyodo News

優勝から一夜明け、初優勝を報じるスポーツ新聞をズラリと並べた琴奨菊。

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プチ鹿島

プチ鹿島Petit Kashima

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 1月20日、「中井 SMAP曲存続」(スポーツニッポン)という見出しがあった。

 記事は「巨人の中井大介」について書かれたものだ。中井はバッターボックスに入る際の登場曲にSMAPの曲を使用してきたが、今後も存続させるプランがあるという。

 文中の表現をよくみると《騒動が一段落し「そのまま」SMAPの曲を「たいせつ」に使う意向。》とか《 実は「KANSHAして」いることがある。》とか《巨人のナカイも「たぶんオーライ」だ。 》とか、SMAPの曲名にひっかけた文章だ。《中居さん「がんばりましょう」!》というのもある。最後のはおそらく中居君(SMAP)のことを言っているのだろう。SMAPに何かあったのだろうか。

 いや、あったのである。今年の1月はSMAPの解散・分裂報道で大変な騒ぎになった。スポーツ新聞は連日この話題を1面トップで報道した。

“スポーツ新聞の読み方”を考えさせられた1月。

 解散報道が1月13日にはじまって以降、たとえば日刊スポーツ、スポーツニッポンはSMAP1面が「12日間連続」。久しぶりにSMAPでない1面は、大相撲初場所で初優勝した琴奨菊だった。その歴史的な見出しをみてみよう。

「SMAPから1面奪った!! 琴奨菊」(日刊スポーツ・1月25日)
「SMAPより!! 琴奨菊」(スポーツニッポン・同)

「1面奪った」もなにも報じる側の気持ちひとつだと思うのだが、「SMAPが1面ではない」ということがニュースになるほど騒ぎが続いていたことがわかる。ちなみにスポニチの見出しをよくみると「SMAP(終面)より!! 琴奨菊」となっていて、SMAPは終面で報道しているとまだアピールしている。それほどスポーツ新聞にとって今年の1月は景気がよかったのだろう。

 それにしても今回のSMAP解散報道は「スポーツ新聞の読み方」を堪能させてくれる超ド級の物件だったといえる。もっといえば情報戦とは何か? を見物させてくれた。

 情報戦の例を出してみよう。去年の9月末に日刊スポーツがデカデカとこんな1面見出しできた。

「原監督 V逸なら解任も」(2015年9月26日)。

【次ページ】 各スポーツ紙を比較すると見えてくる!?

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