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南野拓実はサプライズではない!
スーパーとごっつぁん、2つの“形”。

posted2015/10/03 10:40

 
南野拓実はサプライズではない!スーパーとごっつぁん、2つの“形”。<Number Web> photograph by AFLO

ハリルホジッチから「数年後」を期待された南野だが、おそらく本人に待つ気などないはずだ。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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AFLO

 サプライズでも何でもない。機が熟したのである。

 今シーズン、ヨーロッパの1部リーグで最も多くのゴールを決めているのは、岡崎慎司でもなければ、香川真司や武藤嘉紀でもない。南野拓実だ。この20歳のMFが、日本代表のメンバーにようやく選ばれた。

 南野の今を知るのに格好の試合となったのが、9月22日に行なわれたオーストリアの国内カップ戦。王者レッドブル・ザルツブルクが、本田圭佑が実質オーナーを務める3部のSVホルンに乗り込んだ一戦だった。

 前半8分にホルンの榊翔太に先制ゴールを許す苦しい立ち上がりだった。それでも、前半19分にペナルティエリア内でのこぼれ球に反応した南野が左足を思い切りよく振り抜いた。'02年のCL決勝でジダンが決めたようなボレーシュートを豪快につきさし、流れを引き寄せる。

 41分には相手の一瞬の隙をついて左サイドをえぐった南野がクロスをあげ、ニアサイドに走りこんだプレブリャクのゴールをアシスト。これで試合をひっくり返した。試合は後半41分に同点に追いつかれるも、延長前半にソリアーノのゴールが決まり、3-2でザルツブルクが勝利をつかんだ。

「このまま前半折り返したら絶対にやられる。ボールが来たらオレが打ってやろう、と考えていました」

 南野は同点ゴールの前の心境について、そう語ったあと、こう続けた。

「難しいボールでしたから、半分、賭けというか……。ただ、シュートの意識があったからこそ、ああいうシュートが打てた。今の自分が調子いいからでしょうし、それはどんどん続けていければいいかなと思います」

ハイペースでゴールを重ねる南野。

「調子が良い」の一言で片づけるのはもったいないほどに充実した時間を、今季の南野のは送っている。それは、彼のここまでのゴール数を見れば一目でわかる。

国内リーグ戦  9試合出場(スタメン6試合)、5ゴール
ELプレーオフ  2試合ともスタメン出場、1ゴール
国内カップ戦  2試合出場(スタメン1試合)、2ゴール

【次ページ】 ハリルが褒めたオフザボールの動き。

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