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W杯で失った自信を取り戻すために。
日本のスクラムを支える畠山健介。

posted2015/09/15 16:30

 
W杯で失った自信を取り戻すために。日本のスクラムを支える畠山健介。<Number Web> photograph by Tadayuki Minamoto

早稲田からサントリーというエリートコースを歩む畠山健介。フォワードの中でもその頑強さは日本屈指の存在だ。

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PROFILE

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Tadayuki Minamoto

 178cm、115kgの身体でスクラム最前線を支え、ひとたびボールを持てばプロップらしからぬランとパススキルを披露する。

 今年30歳ながら、長年にわたってジャパンの3番――タイトヘッド・プロップを務め、重ねたキャップ68は歴代4位でプロップとしては最多。

 この人、畠山健介こそが「強くなった」ジャパンのフォワードのキーマンである。

 8回目の出場となるW杯に向け、ジャパンはこれまでにない強化を重ねてきた。負け続きの過去の歴史で欠けていた“戦うための準備”がようやく整ったとも言える。

 畠山も、自身初出場となった前回大会で苦い思いを味わった。

「4年前は、W杯の前にフィジー、サモア、トンガといった体格の大きな相手にしっかりとスクラムを組めていたし、楽観的な気持ちでいました。でも、W杯で彼らはスイッチが入った。普段は怠け癖のあるトンガが非常に献身的なプレーをしていて、彼らが本当にW杯で勝ちたいと思っていることを感じました。

 逆に日本は、どこまで本気で勝ちたいと思っていたのかわからなくなった。スクラムも全然歯が立たなくて、自信も何もかもがなくなりました」

2人の指導者が日本を変えた。

 決して大会前に怠けていたわけではない。だが準備をしたつもりでも、それが本番ではまったく通用しなかった。

 カナダとはかろうじて引き分けたものの、ニュージーランド、フランス、トンガに敗れ、1991年第2回大会、ジンバブエ戦以来の勝利を挙げることはできなかった。

 そんなジャパンを変えたのが、オーストラリア人ヘッドコーチのエディー・ジョーンズであり、特にスクラム強化に貢献したのが、ジョーンズHCが起用したフランス人コーチ、マルク・ダルマゾだ。

 ダルマゾの教えにより強化されたスクラムはジャパンの戦いに安定感をもたらし、世界の舞台で胸を張って戦えるチームに成長したことを実感させてくれる。

【次ページ】 「センチ単位のこだわりを理解していなかった」

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