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本田&酒井宏の右サイド2人攻略計画。
W杯本大会用の戦術が着々と進行中。

posted2015/09/07 11:40

 
本田&酒井宏の右サイド2人攻略計画。W杯本大会用の戦術が着々と進行中。<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama

ハリルホジッチ体制での右サイドバックは、最もスタメンが決まっていないポジションの1つである。ケガの内田篤人、遠藤航、丹羽大輝、そして酒井宏樹。誰がその一番手に名乗りをあげるのか。

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ミムラユウスケ

ミムラユウスケYusuke Mimura

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Takuya Sugiyama

 9月3日に行なわれたカンボジアとの一戦で、前半の攻撃の中心となったのが右サイドだった。

 試合序盤のように、本田圭佑の外側を酒井宏樹がオーバーラップしてクロスをあげるようなシーンもあれば、本田が開き気味のポジションをとると、その内側を酒井宏がかけあがってパスを受けたり、相手ディフェンスを引きつけるようなシーンもあった。

 オーソドックスにサイドのMFが持って、その外側をサイドバックが淡々と追い抜いていくばかりではない。果たして、そこにはどんな狙いがあったのだろうか。試合後に酒井宏に話を聞くと、本田との間で明確な意図をもって試合に臨んでいたことが明らかになった。

「圭佑くんと“2対2の崩し”をしたいという話をしていたんです」

 この日の狙いについて問われると酒井宏はそう切り出した。

「『俺を頼りすぎ!』と言われましたけど(笑)」

 しかし、この試合でのサイドを崩していくプレーについて、十分に満足はしていない。

「前半の最初のほうはシンプルに、僕が圭佑くんの外側を越えていくようなプレーが通用したので、それをやりました。ただ、途中から相手にそういう形をケアされ始めてからは、圭佑くんとの間で簡単にワンツーをするだけではなくて、そこで1回引いて、ちょっと時間を置いてから再び崩すようなプレーもしていったり、色々と試してみました。

 圭佑くんから『俺を頼り過ぎ!』と言われましたけど(笑)、彼はボールを持てる選手ですし、アイデアが豊富な選手なので一緒にやっていてやりやすいですし、勉強することも多いですね」

 サイドバックとサイドハーフとの間のコミュニケーションについて、酒井宏はこう話す。

「サイドバックからサイドハーフの選手に対して何かを要求するのは、守備のときくらいです。逆に攻撃のときにはむしろ、サイドハーフが動いてほしいところに、しっかり動くのがサイドバックだと思いますね」

【次ページ】 2人は以前から、攻撃に「狙い」を作ってきた。

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