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球宴ファン投票で最多得票の19歳。
西武・森友哉のフルスイング理論。 

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photograph byHideki Sugiyama

posted2015/07/03 16:40

球宴ファン投票で最多得票の19歳。西武・森友哉のフルスイング理論。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

今季は主にDHでフル出場しており、すでに13本塁打(7月2日現在)を記録している。

 オールスターのファン投票で両リーグで最も多くの票(53万6267票)を獲得したのは、埼玉西武ライオンズの森友哉、19歳だった。

 まだ高卒2年目である彼の魅力は、やはりフルスイングにある。プロの世界では小柄な170cmの身長にもかかわらず、スタンドからでも風圧を感じさせるような強烈なスイングは、どのようにして生み出されるのか――。

 Number881号掲載の「森友哉『理想はコンパクト&フルスイング』」では、その秘密に迫っている。

トレードマークの、グッと腰を落とした低重心の構え。

 交流戦が明けた6月中旬、週末から再開するリーグ戦に向けて、獅子たちは休むことなく午前中から練習に励んでいた。取材班が西武プリンスドームに到着すると、チームは守備練習の真っ最中だった。

 森は今季の公式戦で捕手としての出場はまだないが、その日はマスクを被り、バント処理の練習を繰り返していた。バッティング練習にうつると、森は打撃コーチとなにやら長く話し込んでいる。どうやら今日の練習テーマについて相談しているようだ。

 トスバッティングでスイングのタイミングなどを入念にチェックした後、フリー打撃に入る。膝を深く曲げて、グイッと腰を落とした低重心の構え。森のトレードマークだ。体をコマのように高速回転させると、打球は直線的な軌道でスタンドへと突き刺さっていく。

 フリー打撃が終ったところで、チームの練習は終了。ところが、しばらくすると着替えた森がグラウンドに戻ってきた。今度は奈良原浩コーチを打撃投手にして、居残りでフリーバッティングを始めた。さきほどの練習のときより多くバットを振っても、まだ終わらない。打球が柵越えしなければ、「お疲れ様」とはならないのだ。さしもの19歳も疲れたとみえ、ボールはスタンドの手前で失速してしまう。ヘルメットを被りなおし、腰をグイッと落とすと、ようやく打球がスタンドに消えていった。

【次ページ】 森が答えた、一軍と二軍の投手の違いとは?

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