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中田英寿、ミラノで続々イベント開催。
日本酒の未来へ、手応えを感じた夜。 

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川上康介

川上康介Kosuke Kawakami

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photograph byKosuke Kawakami

posted2015/06/30 18:20

中田英寿、ミラノで続々イベント開催。日本酒の未来へ、手応えを感じた夜。<Number Web> photograph by Kosuke Kawakami

ジェイトレーディング社が養殖を手掛ける「アドリア海のクロマグロ」の解体ショーには、ゲストたちも大満足の様子。

 中田英寿がミラノ万博のファッションウィーク(ミラノコレクション)に合わせ期間限定で展開した「SAKENOMY Project supported by e仕事」プロジェクト。
第3回は、ミラノ市内で行われた3つのイベント「SAKEセミナー」「日本酒オリジナルカクテル」「クロマグロ解体ショー」の模様をお届けする。ミラノ中を日本酒と日本食が席巻。中田が招いた豪華なゲストたちも舌鼓を打った。

「僕は日本酒や工芸品を作るわけではないけど、それらを世界とつなぐことはできる。日本文化の素晴らしさは、触れるきっかけさえあれば伝わると思っています。だからこそ、そのきっかけを作りたいと考えているのです」

 中田英寿が日本文化について語るとき、必ず口にするのが「きっかけ作り」という言葉だ。そのきっかけを作るための3つのイベントが6月23日、ミラノ市内で行われた。

 まず行われたのが、現地や世界各国から集まったソムリエを招いた「SAKEセミナー」。理論派として知られる和歌山の『紀土』(平和酒造)の山本典正専務による日本酒の歴史や醸造法、利酒の仕方などの講義には、みな興味津々。途中にさまざまな日本酒の試飲が行われると、さらにセミナーはヒートアップ。制限時間を超えてもなお質疑応答が続くほどの盛りあがりを見せた。

「米と水だけを原料に、これほどバリエーションがあるとは」

 セミナーに参加したイタリア人ソムリエは、

「米と水だけを原料に、これほど味や香りのバリエーションがあることに驚きました。これまで日本酒は和食としかあわないと思っていましたが、話を聞いてイタリアンにもあうということが理解できました」

 と日本酒への興味が増した様子。その場でソムリエと酒蔵の商談が始まるなど、日本酒のイタリア進出にとって大きな“きっかけ”になったのは間違いない。

 さらに同日、セミナーが行われたフォーシーズンズホテルミラノのガーデンバーでは、『伯楽星』(宮城・新澤醸造店)を使ったオリジナルカクテルが登場。ファッションウィークのまっただ中とあって、世界中から集ったセレブリティがこのカクテルをはじめ、蔵元たちによって振る舞われた日本酒を堪能した。

平和酒造の山本専務によるSAKEセミナーは、多くの人が集まり大盛況。

【次ページ】 クラレンス・セードルフら豪華ゲストが!

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