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躍進! 女子ラグビー、“2週連続V”の価値。
~15人制&セブンスで席巻中!~ 

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大友信彦

大友信彦Nobuhiko Otomo

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photograph byNobuhiko Otomo

posted2015/06/30 10:30

躍進! 女子ラグビー、“2週連続V”の価値。~15人制&セブンスで席巻中!~<Number Web> photograph by Nobuhiko Otomo

泥だらけでアジア女王の座を掴んだサクラフィフティーン。男女アベック優勝も史上初だ。

 泥まみれのジャージーが輝いて見えた。

 5月23日の香港、香港仔運動場。1週間降り続いた雨で泥まみれになったグラウンドで、サクラフィフティーンこと女子15人制日本代表は香港を27-12で撃破。9日には、15人制女子アジア王座を独占してきた王者カザフスタンにも27-12で完勝しており、日本は2戦2勝。15人制女子初のアジア制覇を飾ったのだ。

 簡単な勝利ではなかった。重いグラウンドと湿気で汗は噴き出し、ボールはツルツル滑る。地元・香港はブレイクダウンで激しくプレッシャーをかける。さらに、かなり地元贔屓のレフェリングで、日本には3枚のイエローカードが出され、一時は13人の戦いまで強いられた。そんなアウェーの洗礼を浴びながらの勝利。

 香港戦に、日本は男女を通じて史上最年少となる17歳のCTB黒木理帆(石見智翠館高2年)、バティヴァカロロ・ライチェル・海遥(みよ/板橋有徳高3年)、WTB堤ほの花(佐賀工3年)の高校生トリオが代表デビュー。カザフスタン戦でデビューした18歳のSO山本実(日体大1年)など若手を大量に起用した。

15人制と7人制のリソースを最大活用して勝ち抜いた。

 実は福岡でのカザフスタン戦勝利の後、フランスで開催されるセブンズの国際大会に備え、中村知春主将(アルカスクイーン)らサクラセブンズ(7人制女子日本代表)主力の7人がチームを離脱。若手の大量起用は苦肉の策でもあったのだが、そこで結果を出したことに、日本女子の進化が透けて見えた。

「15人制と7人制のリソース(資産)を最大活用することを考えました」。有水剛志ヘッドコーチは胸を張った。

 そして香港戦翌週の30~31日に開催されたフランスでの7人制大会「ハワードヒントンセブンズ」でも日本は優勝。クラブチーム中心の大会だったため「日本選抜」の名で参加したサクラセブンズは、準決勝まで5試合を無失点で勝ち抜き、決勝ではオランダのウィンドミルに39-5で圧勝。アジア以外の国際大会で優勝を飾ったのは、男女を通じて初の快挙だ。FW鈴木実沙紀とマティトンガ・ボギドゥラウマイナダヴェは香港からの連戦で、両方の優勝を支えた。

 地球をまたいで、2週連続で結果を出した日本女子。次のターゲットは11月に行われるリオ五輪アジア予選だ!

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