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石川遼、復活のポイントはマネジメント力。
~難コースでのV争いを転換点に~ 

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三田村昌鳳

三田村昌鳳Shoho Mitamura

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posted2015/05/22 10:00

石川遼、復活のポイントはマネジメント力。~難コースでのV争いを転換点に~<Number Web> photograph by KYODO

 首位から5打差に30人、3打差16人。大混戦の中で最終日を迎えたザ・プレーヤーズ選手権(米国フロリダ州・TPCソーグラス)で、石川遼が8位タイとなり復活の兆しを見せた。

 初日は71、2日目と3日目は69。最終日の時点で7アンダー、首位とは3打差の11位だった。最終的に優勝したリッキー・ファウラーと同順位だったのだから、十分に初Vを狙える位置にいたことになる。

 この大会は、賞金総額1000万ドルと米ツアーの中でも最高額の部類で、しかも第5のメジャーと呼ばれている。欲を言えば、優勝争いの中で常に戦い続けるためには、最終日でのさらなるチャージが必要なのだが、今シーズンずっと低迷していた石川にとっては、大きなターニングポイントになったのではないか。

 開催コースは、スタジアムと呼ばれ、ギャラリーがホールをぐるりと取り囲んで観戦しやすいように設計されている。特に有名なのは、17番パー3のアイランドグリーン。池の中にグリーンだけがまるで浮島のようにある。このコースでの開催となった当初(1982年)、選手たちからは“サディスティックすぎる”と、不平の声もあがったほどだ。

「ここに落とすしかない」からこそ発揮された実力。

 初出場の石川にとっては、この難コースが幸いした部分もある。精緻なショットだけでなく、ボールの落とし所もきっちりマネジメントしないとスコアを崩してしまう。だが、逆に言えば、狙い所が鮮明なために、「ここに落とすしかない。ほかは絶対に危険だ」ということがわかりやすい。

 ショットの精度のレベルが上がっているにもかかわらず、マネジメントのミスが多い最近の石川にとっては、むしろ難コースの設計自体が“水先案内人”としてリードしてくれたことも好成績を残した大きな要因となったに違いない。

 今シーズンの石川は、この大会(5月7~10日)まで予選落ちが4試合連続を含む6回、最高順位も19位タイとなかなか結果を出せずにいた。

 ゴルフ自体は毎年確実にレベルアップしているし、優勝を狙えるだけのポテンシャルもある。今大会での“結果”を契機にマネジメント力を磨いていければ、今後は松山英樹ともども、大いなる期待が持てると思う。

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